第5回 全国大会 開催レポート
当協会では全国のインストラクターや育児セラピストが一堂に会する機会として、淑徳大学短期大学部にて「全国大会」を開催しております。
この全国大会は2日間に渡って開催しています。1日目は「スキルアップ講座」として、次の年から新しくリリースする講座のお披露目を行い、新たな学びを提供しています。2日目は「シンポジウム」として、参加者同士の親睦を深めたり、活動をたたえ合ったりする場を提供しています。
11月1日(土)、2日(日)に開催いたしました、第5回の様子を速報でお伝えいたします!
第5回 全国大会 プログラム
1日目:スキルアップ講座
2日目:シンポジウム
1日目:スキルアップ講座
当協会の受講生向けに「あそび発達インストラクター養成講座」、一般の方向けに「育児セラピスト2級講座」を開催いたしました。
あそび発達インストラクター養成講座
この講座の開発者である廣島大三(当協会 代表理事)と、細井香先生(東京家政大学 准教授)の2人が直接登壇いたしました。あそびはなぜ子どもの発達に必要なのか?どんなあそびが必要なのか?について専門的な知見から、講義を行いました。
参加者の声
「遊び」が子どもの発達に必要不可欠なのはわかっていたが、なぜなのか、どんな根拠があるのかなど掘り下げ、そこからどんな風に考えて接していけばいいのかがわかりました。新米ママからベテランママまで様々な立場の人に新たな発見をしてもらえると思うので、しっかり理解して伝えていきたいです。
発達段階に応じた遊びの大切さを学ぶことができました。子どもの成長、発達は全て遊びの中から得られていることも自分の子育てを振り返りながら学ばせていただきました。リアルタイムに帰ってからすぐ娘の子育ての中で生かせそうです。お教室でも活かしていきたいと思います。
育児セラピスト2級講座
通常、「育児セラピスト2級講座」は「ABMアタッチメントベビーマッサージインストラクター養成講座」と併せて開催させていただいておりますが、この全国大会で特別に「育児セラピスト2級講座」単体で開催いたしました。
参加者の声
“育児は「心を育てる」ことから始まる”ということにすごく共感して受講を決めました。普段の自分の育児を見直すいいきっかけになりました。私も子育てには愛着関係が大切だと思っていて、自分の子どもにもぎゅっと抱きしめたりと意識はしていなくても、今日学んだことが少しでもできているのだと感じることができました。今日の勉強でますますアタッチメントの大切さを感じたので、少しでも周りのママ達に広めていけたらと思いました。
親子に接することが多い仕事なので、何か生かせればと思い、受講を決めました。受講して、アタッチメントなどについて学ぶことができ、本当に良かったです。育児セラピスト1級講座も受けて、仕事に生かしていけたらと思いました。また、他職種の方のお話も聞くことができて、視野が広がったように思います。
2日目:シンポジウム
山口創先生 特別講演
アタッチメントを築くスキンシップの極意
-オキシトシンの役割-
肌からの身体感覚と心の関係について研究されている山口先生に、子どもの心や頭や体の育ちに必要な肌と肌との触れあいについて、臨床発達心理士の立場からお話していただきました。専門的な内容もわかりやすくお話いただき、参加者の皆様にも大変好評でした。
参加者の声
小さい頃にオキシトシンがたくさん出るようにしておくことで、それが一生続く、また自閉症の症状軽減につながるという話が印象的でした。発達検査で自閉症の診断を受けて、関わりに困っている保護者の方たちにも、スキンシップの大切さを伝えたいと思いました。
皮膚と脳はそもそも同じ場所に存在していることが改めてわかり、今まで学んだことが結びついて大変参考になりました。スキンシップは意識して行ったことがなかったが、子どものためにも積極的に日常の中で行っていきたいと思った。
優秀実践者 表彰式・活動発表
インストラクター、育児セラピストの中から、各分野で象徴的な活動をされている方を優秀実践者として表彰し、その活動を参加者でシェアしました。すばらしい発表ばかりで、発表後には優秀実践者の皆様は参加者の方に囲まれて、お話をされていました。連絡先も交換されている方が多く、新しいつながりも生まれていました。
第5回全国大会 優秀実践者 (発表順)
・上原理香さま:子育て支援部門
上原さんは、ベビマインストラクターを5年間継続して続けてこられた「継続力」が評価されての受賞となりました。
これまでも、体育の講師として、幼児期の運動あそびや身体作りを指導されてきましたが、受講をきっかけに、ベビーマッサージ教室を新たにはじめ、乳児期の親子支援へと活動の幅を拡げられました。
こうした活動を、長く継続的に続けられてきた上原さんからは「続ける秘訣」を学ばせて頂けるご発表でした。
・板倉レディースクリニックさま:医療・看護部門
こちらのクリニック併設のスタジオは、患者さんだけでなく地域全体に開かれており、この地域の「子育てハブ」として、ベビーマッサージ教室をはじめとする子育て支援を展開されています。
これを可能にしているのは、クリニック全体として一丸となって取り組んでおられるからです。
理念を共有する同院の看護師4名がインストラクター資格を取り、それぞれベビーマッサージを教えており、それを板倉祥子さんがディレクターとして統括されています。
こうした「団結力」が評価され、今回初の団体受賞となりました。
・高橋直美さま:アタッチメント教室部門
高橋さんは、個人教室での定期開催をはじめ、2つの保健センターやJAカルチャー教室、幼稚園、さらに、市内イベントなど、市内市外の広範にわたり、活動されています。
特徴的なのは、こうした活動の広がりが「人の縁をつなぐ」ことによってなされていることです。
様々な場所からの依頼は、一つの教室での縁がつながり、別のイベントで呼ばれるようになる。また生徒さんの広がりも、クチコミという縁で広がっています。こうした「縁をつなぐ力」が評価されました。
・本郷美保さま:アタッチメント教室部門
本郷さんは、今年の4月に資格取得したばかりの新人先生です。
にもかかわらず、自宅教室を含む4拠点で6つのクラスを定期開催しています。はじめての教室開催は、受講の翌月の5月だそうです。
この資格取得からの「初動の瞬発力」が評価されました。
これほど早く教室を軌道に乗せることが出来た原動力は、facebookやブログといったソーシャルネットワークです。
こうしたソーシャルネットワークをどのように活用して、ご自身の活動の土俵を切り開いてこられたのか、参考にさせていただけるご発表でした。
参加者の声
優秀実践者のお話を聞けたのは刺激になりました。想いをアウトプットすること、信念を持ちつつめげない!とても大切な話ばかりでした。全国大会の学びや意識、最高でした。ありがとうございました。
とてもためになりました。Facebookの活用などいろいろな方法を良く知ることができました。とにかく人の真似から始めて、学んで自分らしい教室を作っていこうと思いました。
全国大会の参加は初めてで、久しぶりにこの熱い雰囲気を感じることができました。実際に活動を続けていらっしゃる方の報告は、とてもエネルギーが感じられ、刺激を受けました。自分の職場でも伝えていきたいです。
ランチパーティー
ランチを楽しみながら、全国のインストラクターや育児セラピストと交流を行いました。今回は4人という少人数のグループでのランチだったため、4人で意気投合されている方もたくさんいらっしゃいました。
参加者の声
私自身も子育て中のママです。なかなか自分と向き合う時間は作らないとないもので、いつも大切だと感じています。インストラクターも志しは高いのですが、やはりこのような場に来て思いを共有できる場が、インストラクターの私にも大切だなと思いました。私がお母さんたちにたたえられることをもう一度整理できたように感じました。
自分の学んだことや、思いを伝えたい!というとても前向きでキラキラした方がとてもたくさんいて、話を聞いたり、実際にお話させていただいて、何かしたい!ととてもワクワクしてきました。
グループワーク
2015年に向けて、企画のアイデアを出し合うワークを行い、各グループで1つずつ共有テーマを決めました。その共有テーマを持ち帰り、参加者それぞれの自身の場で具体的な企画を決めて実践します。
参加者の声
それぞれ高い志を持たれた方たちのお話を聞くことができて、とても刺激を受けました。活動したい内容はぼんやり浮かんでいながらも悩む日々です。現実的な活動や問題点などリアルなお話が、とても自分の今後に対して背中を押してもらいました。
グループワーク 企画実践のご紹介
早速このグループワークでの企画を実践された方からご報告をいただきましたので、ご紹介させていただきます。
企画のテーマ
父親に赤ちゃんと触れ合う自信をつけてもらおう!
キャッチフレーズ,キャッチコピー
ママが惚れ直す60分
~パパ サイコウ!!ベビーマッサージ~
企画内容
パパより自己紹介と最近あった良い事を話してもらう
パパと子どもと触れ合ってもらう
パパ同士のつながりをつける
- ・開催場所:子育て支援センター
- ・日時:11月15日(土) 10:30~11:30
- ・参加対象者:「お父さんも遊ぼうデー」パパ&子ども(毎月1回実施)
スケジュール
自己紹介 | 一人ずつ住所・名前・子どもの紹介 最近あった良い事エピソード |
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絵本 | 「不思議な虹」「今日のおやつは?」 |
手遊び | 「だんごだんごくっついた」「おててをたたこう」 |
ふれあい遊び | 雑巾・きゅうりもみ・バスバスはしる・ひこーきブーン・ブランコ・ロケット発射・ベビーマッサージなど |
おもちゃつくり | 「変身 あんぱんまんカード」描画 |
交流会で話し合われたこと
- ・他地区でのパパサークルの紹介
(他地区で活動していた人の話を聞く) - ・子どもとの遊び方・過ごし方
- ・ママのサポーターとしての役割について など
参加したパパたちの声
- ・具体的な子どもとの遊び方・関わり方がわかった。
- ・パパサークルの話が聞けて興味深かった。
- ・ママをサポートすることについて、他の人の話が聞けて良かった。
- ・ママが子育て不安になり、一人の時間を保障してあげようとセンターに来た。同じ悩みの人がおり、共有できて良かった。
- ・仕事と子育ての両立は正直きつい。父親ならではの話ができて良かった。
実践してみて
他地区から引っ越しをしてきたパパを中心に、まずは全員でメールでの交流が始まる事となりました。一歩前進をしたように思います。
※公共の場でのご紹介のため、具体名や写真の使用を控えさせていただいております。
この全国大会で、同じ想いの方がたくさんいることを実感した!全国のインストラクターと情報交換できるようになった!といううれしいお声もいただきました。次回も実り多き全国大会とさせていただければと思いますので、楽しみにしていただければ幸いです。
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