イヤイヤ期と抱っこの嵐、どう乗り切る?

8年暮らした関西を離れ、東京への転勤が決まったさくたろうです。

我が家の双子(2歳)はイヤイヤ期真っ最中。

2ヶ月くらい前、保育園に行こうとしたら小さな声で「バイバイ!」と言って軽く拒否。

「おっ。これはもしや!?イヤイヤ期の兆候?」

どのパパ・ママも一度は通る道。SNSでもイヤイヤ期に悩む投稿をよく見かけます。ついに来たかと言う感じで、我が子の成長を喜ぶ余裕がありました。

それから段々とレベルアップして…

今。ハッキリ大きな声で「イヤイヤ!!!」と言いながら、顔をくしゃくしゃにして泣いてその場にうずくまったり、ひっくり返った虫のように仰向けになって手足をバタバタ。てこでも動かないとはこのことです。

イヤイヤに個性アリ!?

双子といえど、イヤイヤの度合いやきっかけが違うのは、個性があって面白いところ。我が家では「兄」「弟」という呼び方はしないようにしているので、名前からとって「福」と「K」としましょう。Kちゃんの方がイヤイヤが強く、一度イヤと言ったら聞かない頑固マン。しかも、特に着替えやお風呂をものすごーーーーーーーーく嫌がります。服を脱ぐこと自体がとてつもなく嫌なようです。遊んでいる時間が突如切られることが原因と何かで読みましたが、それだけではないだろうと思うほどです。

お風呂拒否は結構キツい。まず脱衣所まで行くのが大変です。色んな餌をまいて脱衣所まで連れてくる頃には、親のHPはもう2/100くらいになっています。一日の最後に風呂というラスボスが待ち構えている感じです。Kちゃん以外全員お風呂に入って、来るのを待っていると、親にはわからないきっかけで、突然服を脱ぐことに抵抗しなくなり、入ってくれる。なぜなんだ。。。

一旦入ってしまえば楽しそうに双子仲良く遊んでいるから不思議です。

そうなればいいですが、「最後まで絶対に入らないぞ!」という意気込みで脱衣所に突っ伏していることもしばしば。最近は達観して「1日くらい入らなくてもいいや」と思いますが、何日も続けるわけにはいかず、

そもそも「イヤイヤ期」ってなに?

まず考えました。調べました。そもそも「イヤイヤ期」って何なのか。

「イヤイヤ」は全くネガティブなことではなく、自我の発達とともに意思が強くなっている証拠。つまり、自分のやりたいことやこだわりが出てきた立派な成長の証なんですね。

だから「イヤイヤ」と思う気持ち自体は否定しない。これが大事なようです。

自分が「いま」やりたいことを邪魔されたら誰でもイヤですよね。

だから、「そうだよね、イヤだよね」と一旦受け止める。

子どもは「いま」を生きている

そして、時間感覚の違いも重要。子どもは「いま」を生きていて、大人は「少し先」を常に考えながら生きている。これはある種の生き方の違いだと思うと少し楽になりました。

ただ、保育園に行きたくないとうずくまっても、行かないわけにはいきません。待つ時間がない時もあります。そんな時は、その要求が受け入れられないことを冷静に伝えます。決して怒ったりせず。(つい怒ってしまうこともありますよ!そのたび反省

それで「そうか分かった!ボク保育園行くよ!」となればいいですが、そんなわけもなく大抵突っ伏したままですよね。ですが、きちんと親の事情を伝える。子どもは納得できなかったとしても、ちゃんと聞いています。その上で、具体的な作戦を実行します。

作戦といっても、最初は「保育園で先生たちやお友達が待ってるよ」「行く途中でブーブー(車)が見れるよ!」(本来、保育園はとっても好きなようなので)と甘い言葉をかけていましたが、効果は薄く。少し先のメリットを言ってもなかなか切り替えてくれないのが分かりました。

やっぱり「いま」を生きる子どもには、「いま」面白いことを提案する。だから好きなおもちゃや絵本が効果的ですが、それもその日によって違うので、「一つだけ持っていけるけど何がいい?」と自分で選んでもらうのが一番です。

抱っこの嵐、大嵐!

そして、このイヤイヤ期とともにやってきたのが「抱っこ」の嵐。

これも頭では分かっているが、あまりの激しさに夫婦で途方に暮れています。

2人同時に「抱っこ」を求められると、私と妻が1人ずつ「抱っこ」することになり、その間、家事はできないし、自分の時間はもちろんありません。

抱っこ自体が目的のこともあれば、抱っこしてもらって、家のあちこちにある電気のスイッチをON/OFFするために、自分では届かないところを触るための「踏み台」になることもしばしば。笑

「抱っこひもを使えばいいじゃない?」と思う方もいるかもしれません。私も最初はそう思って引っ張り出してきましたよ。でも、道具を使った抱っこは許されません笑 イヤイヤの対象です。ちゃんと腕で抱っこして!なのです。

妻にいたっては、視界から一瞬でも消えると「ママー」と泣いてしまう状態。本当に他のことがストップしてしまいます。これがずっと続き、精神的にも参ってきています。

親が1人しかいない時はさらに大変です。双子が足元に来て、「だっと!だっと!(抱っこ)」と手を伸ばしてきます。「お兄ちゃんだから我慢してね」が通用しないのが双子育児の悩ましいところ。2人を公平に扱わないとさらに機嫌を悪くします。

「お兄ちゃんだから」の代わりに、「1人ずつしかできないから順番だよ」と言い聞かせ待ってもらうしかありません。その順番がなるべく偏らないようにする。これは最低限の配慮です。そのせい?で、2歳にして「じゅんばん」と言葉を覚えました笑

最初は、「なぜ突然抱っこ?赤ちゃんに戻ったみたい。ここで抱っこ癖がつくとこの先の自立に影響が出る?」と頭をよぎりましたが、むしろ逆で、抱っこを拒否する方が子どもにとってはよくないようです。

抱っこにはどんな意味がある?

2歳前後の子どもは「自分でやりたいこと」が強くなる一方で、「親に甘えたい気持ち」も強くなる時期で、自立と甘えが螺旋階段のようにぐるぐるしながら成長しているようです。

だから思いっきり「抱っこ」して親が「安全基地」になってあげることで、成長の螺旋階段を着実に登って、より遠くに行くことができるようになるのです。育児セラピスト1級の講義で「安全基地」の概念を知りました(キリッ)(`・ω´)

しかし、「抱っこは大切。時間の許す限りしてあげたい。子どもの愛着形成、発達のためにも大事」そう頭でわかっていても、物理的にできないことが多く、それが大きなストレスになっています。ご飯の準備はしなくちゃいけないし、洗い物も掃除も片付けも。

親は、抱っこしてあげたいけど、してあげられない。子供からすると、抱っこしてほしいのにしてくれない。全然win-winじゃありません。

これも「イヤイヤ」の対応と同じで、まずは「できないときはできない」ことを冷静に伝える。しかし悩ましいのは、絵本やおもちゃでは代替が利かないところです。

うーん、どうしたものか。嵐を過ぎ去るのを待つしかないのか。まだ良い解決策はみつかっていません。

このブログを読んでくれている方の中にも、同じ悩みを抱える方がいそうな気がします。

強力な「抱っこ」の嵐を乗り切るコツ、もしあれば教えてください!!

 

そんな双子も今月で2歳に。とにかく忙殺されていて、盛大な誕生日パーティーを開催!なんてできなかったけど、心を込めてお祝いしました。この2年、あっという間と言いたいところだけど、正直長かった。色んなことがありました。辛いこともあって、普段泣かない私も育休中には2回泣きました。(この話はいつかまた!)

でも、子どもの笑顔に何度助けられただろう。どんなにしんどくても、ほんの少しの成長が本当に嬉しくて、そのたび妻と喜び合ってここまでやってきました。だから子育てを嫌だと思ったことは一度もないし、大変な分喜びも大きいのは本当です。理想のパパ・夫には程遠いですが、これからも何とか試行錯誤しながらやっていくしかない。一つずつ日常を積み重ねていくしかないですよね。

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さくたろう
さくたろう

「イヤイヤ期と抱っこの嵐、どう乗り切る?」への2件のフィードバック

  1. 子どもの「だっこ~」には、大きくわけて2つの相反する概念があります。
    「交感神経だっこ」と「副交感神経だっこ」
    こんな言葉はないのですが、説明モデルとしてネーミングしました。なんとなく伝わりますよね。

    前者は、アクティブに遊びたい、好奇心が発動している、それにあたってパパやママを巻き込みたいときの手段としての「だっこ~」です。
    後者は、不安な気持ちがあったり、静かな安心を得たいときの「だっこ~」
    さらに、その合わせ技で、「交感神経」→「遊んで満足してつかれた」→「副交感神経」という流れで眠ってしまうのもあります。

    さて、何が言いたいかというと、「抱っこに至るアプローチを使い分ける」ことが有効だということです。「だっこ~」と言われて、素直に抱っこするかわりに、1アプローチ入れるのです。

    たとえば、
    ・抱っこをせがむわが子が「交感神経をもとめてる」と見立てたら・・・
    「パパタクシー乗る人は、すぐに来てください!早いもの勝ちですよ~」
    こちらが抱っこしてあげるのではなく、子どもの方から抱っこしてもらいに来るようなアプローチです。こちらも「いっしょに遊ぶモード」と割り切ります。
    (ちなみに、双子の子育てでは、この「早い者勝ち」も有効ですよ。その話は、また今度!)

    ・抱っこをせがむわが子が「副交感神経をもとめてる」と見立てたら・・・
    抱っこする前に、なにも言わずにギューっとハグします。子どもの感情が鎮まるのを待って、そのまま抱っこに入る。こうすると、おんぶを受け入れてくれる確率が高いです。そのうち、「安心したいときは、おんぶの方が安定していて心地よい」ことを学んでゆきます。

    では、その「見立て」は?それは、子どもの「いま」を観察して判断します。見立てがはずれたら、アプローチを変えればよいだけです。いろいろ試すうちに精度は上がります。(これは、仕事にも通じることだったりしますが、その話もまたこんど!)

    さいごに、さくたろうさんは、抱っこひもを使わせてくれないことを悩んでいましたが、これもアプローチ次第です。パパには特にお勧めしたいのが「ばってんおんぶひも」。昔ながらのやつ。あれは最強です。長時間おんぶしても疲れません。子どもも密着するから安心します。2歳過ぎると、大きいし重いので、抱っこでは安定感が得られません。

    ご紹介したのは、ほんの一例にすぎませんし、万能ではありません。考え方として「アプローチ」の概念を導入して、工夫してみてください。ハマった時の「よし!」というひそかな達成感は、クセになりますよ!

    一般社団法人日本アタッチメント育児協会
    廣島 大三

  2. りじちょーーー!!!

    科学的なアプローチまで!!!流石です!!!そして、メチャクチャ勉強になります!!!

    そして、その「見立て」に関するところなどでみせる小出しも気になります!笑。りじちょーの話はいくらでも聞きたくなってしまいます!育児においての知識をもっともっと知っていきたいです!!!

    さくたろうさーーーん!東京への転勤に向けてバタバタな中、ボリューミーな投稿、ありがとうございます!双子育児の奮闘、そして、さくたろうさんと奥さんの福ちゃんKちゃんへの愛情がたくさん伝わってきます!!!

    隅々まで何度も読み返しました!!!

    抱っこ問題は5歳6歳になってもありますよ!笑。確かに、りじちょーが言われている「交感神経抱っこ」と「副交感神経だっこ」は分かりやすいです!説明モデルとしてのネーミングセンスが凄すぎることにも感動です!笑。

    「見立て」が大事なんでしょうが、タイミングを見てこっちから「抱っこしてあげよ♪(^。^)」って言うことがあります!朝、どちらかが早く起きてきたときや、二人が競い合わないときなんかに。こっちは「副交感神経抱っこ」のほうかな。とても落ち着くみたいです!二人で抱っこを競い合うときは、「背中からジャンプ」という遊びをします!自分が四つん這いになって、一人ひとりがパパの背中からジャンプするだけです!飛ぶタイミングに合わせて、パパの背中をトランポリンのように押し上げるんです!すると普通より高く遠くに飛べるのが面白いようです!笑。もう抱っこじゃなくなってるんですけどね!笑。

    また色々と知恵を出し合いましょーーー!!!(≧∀≦)

    ブログの中で、
    『この2年、あっという間と言いたいところだけど、正直長かった。色んなことがありました。辛いこともあって、普段泣かない私も育休中には2回泣きました。
    (この話はいつかまた!)』

    この話もメチャクチャ聞きたーーーい!!!!!笑。

    とても楽しみにしています♪

    今回も有料級のブログありがとうございます!(りじちょーがコメントくださってるし、ブログ書いてる僕らがお金払わないといけないくらいですよね!笑)

    これからも、少しでも多くの方に、育児においてほんの少しでも夢と希望がもてますように!

    僕らゴレンジャーも理想の旦那・パパにどんどん成長していきましょう!!!!!!(^。^)

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