東日本巨大地震の復興を支援します
このたびの東日本巨大地震において、われわれも、何かできることはないか、できることをしよう、という気持ちで、各理事の方々、そして協会スタッフの間で検討をしております。また、インストラクターのみなさんからも、義援金や支援の申し出やご提案をいただいております。
まずは「私たちには、一体何ができるのだろう。」ということを、よく考えてみました。ひとつ言えるのは、私たちの得意なこと、私たちならではのこと、私たちだからこそできること、そうしたことの中から、被災者の方々のお役に立てること、被災地の復興を助けることをやっていくのが良いのではないか、ということです。そのような考えに基づいて、現段階で、以下のような2案にまとまっています。
【義援金の募集】
義援金は、もっとも必要な援助のひとつです。これについて、われわれ日本アタッチメント育児協会でも、義援金の寄付活動ができないかを模索しています。われわれの身近には、いつもお母さんと子どもがいます。そんな方たちの思いを届けることはできないだろうかと。同じ子育てに励む親として、被災地の子どもたちとその親たちの助けになることは、何でもしたいと感じている方は、たくさんみえると思います
そこで、みなさんが行なっているベビーマッサージをはじめとする教室などの場においてご寄付を募り、親御さんの思いを届けたいと思います。集まった寄付金を「社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」を通して、被災地の子どもとお母さん、お父さんのためにつかってもらってはどうかと考えています。この団体は、「被災地の子どもたちに安息の地をを提供する」ために、被災地に「チャイルド・フレンドリー・スペース」を設けることをすすめています。われわれ日本アタッチメント育児協会は、この活動を支援すべく義援金を募ってはどうかと考えています。
チャイルド・フレンドリー・スペース
http://www.savechildren.or.jp/sc_activity/japan-em1/thohoku110316.html
【被災者が日常を取り戻した後の支援】
また、被災地の復興は、少なくとも3年~5年はかかると思います。現在は、混乱していますが、やがて仮設住宅なども設けられ、不自由ながらも日常生活がはじまることと思います。そうして混乱が落ち着いた頃に、必要な支援もあると思います。そのひとつは、日常が始まり現実に直面すると、被災者の方々の心の問題です。落ち着きを取り戻してはじめて、喪失感や先の見えない不安感との戦いがはじまります。そんな中で、子どもの親たちが、希望の光を信じることができれば、子どもたちは、イキイキと振舞うことが出来ます。子どもたちがイキイキとしていれば、被災地の方々みんなに活力を与えます。そんな状況を作るために、われわれに出来ることがあるのではないでしょうか。
われわれ日本アタッチメント育児協会には、臨床心理士や心療内科医など、心のケアの専門家がいます。そして、育児の専門家やベビーマッサージ、キッズマッサージのインストラクター、アタッチメント体操の先生などもいます。そして、被災地には、この未曾有の巨大地震と巨大津波を生き抜いた、たくさんの赤ちゃんや子どもとその親たちがいます。
現状の混乱が落ち着いて、日常が戻ってきたときに、そんな親子に対してベビーマッサージやキッズマッサージ、アタッチメントジムを提供することができたら、親たちは、ひと時の「安堵の時間」を得ることができるかもしれません。子どもたちは、不安な気持ちを安心にかえ、楽しい時間を過ごし、心の元気を取り戻すかもしれません。今すぐに必要なことではないかもしれません。でも、少し落ち着いてきた時に、こうした「生きていく上での楽しみや喜び」は、とても重要ではないでしょうか。
具体的には、ベビーマッサージ教室やキッズマッサージ教室、あるいはアタッチメントジムなどを子どもとお母さん、お父さんに提供し、親子共に楽しい時間を過ごしてもらい、元気になってもらうのです。前出の「チャイルド・フレンドリー・スペース」と連携しても良いと思いますし、われわれ独自に企画してもよいと思います。
これらは、みなさん方インストラクターひとりひとりの協力を頂いて、そして、復興の手助けをしたいと感じてくださる親御さんたちの協力を得て、初めてなしえることです。現在準備を進めている段階です。準備が整い次第、改めてご連絡させていただきます。その際は、ぜひ出来うる限りのご協力をお願い申し上げます。
平成23年3月17日
一般社団法人日本アタッチメント育児協会
代表理事 廣島 大三