添い寝がイチバン!何でも欧米流に流されないで
私はシンプルでスタイリッシュ、かつゴージャスな感じがするインテリアが好きです。人様から「素敵なお宅ですね」とか「生活臭がない。雑誌みたい・・・」などと言われると、ちょっと嬉しくなります。
でも、赤ちゃんや子供がいるってことは、これと相反することが多々出てきます。機能性とデザイン性だけを家の中に追及していては、赤ちゃんと暮らせません。
だって、赤ちゃんは人間なんです。飾りではありません。
それが悲しいことに日本は欧米流が大好きで、ベビーベッドなんてものがどんどんもてはやされています。
欧米は家に部屋がたくさんあります。赤ちゃんが生まれたときから自分の部屋があります。そして、そのベッドを置くだけのスペースがあります。(言い換えれば、狭い家に住んでいる家族の場合は、添い寝-ファミリーベッドです。)
その欧米だって300年前までは、添い寝しかしていなかったのです。詳しい英語での文献を翻訳されたサイト、Sweet Heart 子育てネットさんの「添い寝」を参照ください。
赤ちゃんが、親と別々に寝ることのメリットって何でしょう?
寝ている間に不安になって泣き出しても、お母さんは隣にいません。お腹がすいて目をあければ、お母さんはそこにいず、泣いて泣いて知らせないとお母さんはやってきません。
おしっこをした、うんちをした、不愉快なおむつが睡眠を妨げて起きても、お母さんはいません。
いままで長い間お母さんのお腹にいたのに!なんて心細いのでしょう。
自立するために別々に寝る訓練が必要だという、医者の考えに惑わされてはいけないと思います。自立と言うのは、親子の信頼関係があってこそ、強い絆があってこそ。何かあればお母さんがそこにいる、お父さんがバックアップしてくれるという思いが自信になって精神的な自立へとつながると思います。
もし、別々に寝ることのメリットがあるとするなら、それは親側のみではないでしょうか?
他の国の人々は、どうやって寝ているのでしょう?
アメリカに移民してきたあるインド人家族は、お父さんが朝方まで働いているので、一緒に寝ることでスキンシップをはかり、コミュニケーションをとる機会にしています。
この家族に限らず、多くのアジア人はいまでも一緒に寝るのが当たり前です。これは私の個人的見解ですが、非常に家族の絆が強い、家族愛が強いのが、黒人、南米人、アジア人などのマイノリティーです。これらの人種の多くは添い寝をして育ってきています。
添い寝のメリットはご存知のとおり、まず母乳育児に最適だということです。赤ちゃんが完璧に起きることなく母乳があげられます。ですので、赤ちゃんはむやみに泣く必要がありません。
また、常にお母さんの息遣いや肌のぬくもり、匂いを確認して寝れますから、安心感が違います。
たまに、寝相が悪くて心配とか、赤ちゃんが起きても自分は起きられない、なんて人がいますが、赤ちゃんが隣にいれば不思議と回避できるもの。
どうしても赤ちゃんをベビーベッドに入れたい場合は、昼ねだけにするとか、夜なら自分の寝ているそばに置くなど配慮してほしいと思います。
添い寝が赤ちゃんにとっても、お母さんにとってもプラスになることはさまざまな調査によってあきらかにされています。
もし、SIDS(シズ):乳児突然死症候群などが心配ということであれば、安全に寝られる環境を心がける必要があると思います。これに関しては、添い寝、ベビーベッドに関係なく、赤ちゃんが安全に寝られるようお父さんとお母さん両方に注意してほしいことがあります。
1.煙草はやめる
2.深酒はさける
3.赤ちゃんの顔周りに柔らかいものを置かない
4.うつ伏せで寝させない。仰向きで寝させる
最低でもこの4つは心がけるといいと思います。
ベビーベッドは、見た目はとてもいいと思います。でも、寝るのは食べること同様、人間が成長していく上でとても重要です。決して見た目だけで、赤ちゃんの寝るスタイルを決めないでくださいね。