アタッチメント発達支援
アドバイザー養成講座

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「これでいいのか?」と悩む保育から、「あれをしてみよう!これもためしてみよう!」の保育に

発達が気になる園児Aくんのために、保育士としてなにかできないか?

園児のAくんは、多動性がつよく、あまり目を合わせてくれることもなく、こちらの指示が入りにくいなど、発達障害の特徴が見られました。

「Aくんへの保育は、他の園児とおなじでよいのか?」
「なにかしてあげられることはないだろうか?」
「親御さんには、このことを伝えたほうが良いのだろうか」

手あたり次第、本を読んでもピンとこない、いろいろやっても効果がみられない

Aくんとどう関わればよいのかわからないでいました。園の誰かに教えを乞おうと思っても、詳しい先生はいません。そこで、『自分が先に立って学び、伝え、知識を共有することで、園全体でAくんに同じようにかかわっていけるのではないか』と決意しました。

発達障害についての本を手当たり次第に読んで、レジュメにまとめ、そこに書かれていることを、できる限り実践してみました。しかし、どれもうまくいきません。

アタッチメント発達支援は、インクルーシブ保育に通じている

そんななか、たまたまインターネットを見ていて、日本アタッチメント育児協会の「アタッチメント発達支援アドバイザー講座」にたどりつきました。そこには『発達障がい児の保育や子育ては、健常児と基本的にはおなじ。それをより丁寧に、手をかけるだけ。そのためには、発達障がい児の特徴を知ることが大事だ』とありました。

障害の有無に関係なくその子らしさを尊重し、どの子も主体的に園生活を送れるように一人ひとりを大切にしようとする「インクルーシブ保育」を実践的に提案してくれていると直観的に思い、すぐに受講を決めました。

発達支援マッサージでAくんに大きな変化が!

これまで、Aくんには悪戦苦闘していました。おひるねの時間に布団に誘っても嫌がる、横になっても他が気になり遊びはじめてしまうという毎日でした。

そこで受講後にさっそく、学んだことを試してみました。まず「衝動抑制の乏しさ」が関係していると考え、衝動抑制スキル獲得のための取り組みとして提唱されていた「発達支援マッサージ」を、毎日おひるねの前に実践しました。

何日かすると、Aくんに明らかな変化がみられました。最初の反応は、Aくんに足のマッサージをしていたとき。発達障がい児は、強めの刺激やしっかりしたマッサージ、つまむ、はさむ、などの動きを好むと習っていました。それにならって、少ししっかり目に足の指をつまむマッサージをしていたときのこと。

Aくんが「アッ!」と足の指の感覚をはじめて知ったような反応をして、足の指を自分で見ようとしました。「足の指だね、おててもやってみる?」と声をかけ、反応を見ながら腕から手のひら、指、爪の先まで範囲を広げていきました。

発達の階段を、着実にのぼりはじめたAくんの大きな成長ぶり

Aくんは、だんだんマッサージされているうちに眠りについてくれることが多くなりました。さらにこれまで、どの保育士にも目を合わせることがなく、反応が薄かったAくんが、わたしの姿を見つけると、「アッ、センセイ~」と声をかけてきたり、膝に座ってきたり、体にふれてくれるようになりました。

変化は、それだけではありませんでした。園には、生後7か月のAくんの弟も通っています。この弟に「ぎゅ~ぎゅ~」といいながら足をマッサージしてあげたり、爪の先をつまんであげたり、お友だちに対しても、もみもみしてあげている姿がみられるようになりました。これまで、他者と関わることのなかったAくんにしたら、大きな成長です。

変わったのはAくんだけじゃない

さらに他の保育士とマッサージのやり方を共有することで、園全体で、他の発達が気になる子や、寝つきの良くない子にマッサージをすることを試みました。この取り組みによって、保育士の側の変化もみられました。寝かしつけが苦手な保育士が、マッサージの導入で、自分でもうまく寝かしつけられる自信がついたのです。

こうして、園全体でアタッチメントの大切さや発達障害そのものの知識が深まったことによって、保育の中で、できないことよりできることに目をむけることが増えてきました。

今後の展望

『子どもの生活時間のほぼすべてといえる遊びに、自然と発達支援につながるような運動や取り組みがあったら学びたい』といまは考えています。

気になる行動は、子どもの「中」だけではなく、子どもの「外」つまり、保育士の子どもの理解が十分でないために、保育の道筋がみえず、「気になる」という言葉を使っている場合もあると気づいたので、気になる子だけが気になるのではない、と伝えていける保育士でありたいと考えています。

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発達障がいについて、本で読んでなんとなくは分かるけれど、実際に保育園ではどうしたらよいのか、悩んでいました。もっと、ちゃんと理解したいな。と思う気持ちは常にありました。

私が勤める園ではまだまだ古い考えの保育士がいらして、個性の強い子どももみんな同じ事をするように保育しています。“それで良いのかな?”という疑問がありました。 今回運動会に向けて、3 歳男児のS君の加配担当になったのをきっかけに、発達支援アドバイザーの講座を学ぶことにしました。

講座を受けたのをきっかけに、発達障がいについて自分なりに調べて、そして今回学んだスキルと照らし合わせる作業をしました。

S君について分かったことは、ADHD「混合して存在」しているのと、ASDな所もあります。彼の気持ちに寄り添い、短い言葉で伝えたり、絵カードで次の行働を伝えていくうちに、混乱はしつつも、出来ることは増えてきたように感じます。笑顔も増えました。運動会の練習では、S君自身の気持ちが落ち着けば、曲に反応して動けることが分かりました。

落ち着くためには講座で習ったアタッチメントトリートメントの効果は抜群でした。気持ちを理解してあげる事や、インリアルアプローチやスキンシップで、寄り添うことをしました。

こんな風に理論的な考え方に変化したことが、今回アタッチメント発達支援を学んだ意義でした。どのような環境の子どもでも、苦手があって、得意があって、優勢があって、劣勢があるのは変わらないということ。『アタッチメント発達支援』は得意や優勢を伸ばし、苦手や劣勢を軽減するという考え方。すべての子どもの発達にとって、良い影響をもたらすものなのだということ。

豊かなアタッチメントのもとに育てると、子どもの発達に良い影響を与える。健常児、障がい児、原則は同じである。発達障がい児の場合は特に手間をかけて取り組む必要があること。

アタッチメントを満たしてあげる事が最重要で、そうすることで情緒が安定し問題行動が減少する。社会スキルの獲得は格段に促進され、その結果、社会適応しやすくなる。保育に当てはめると、納得することばかりです。

アタッチメント…本当に素晴らしいと思いました。

まだまだ勉強不足ですが、いろんな技法を読み返して頭に入れつつ、寄り添える保育士めざして発達支援に取り組んで参りたいと思います。

実際に学んだことを取り入れていく中で、職場でも共有していけたらと思っております。

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私は、現在子ども家庭支援センターに勤務しており、午前中は子育て支援事業で講座、午後からは幼児以上を対象とした講座や学童保育事業に携わって4年目になります。

日々、気になる子どもを持つ保護者からの相談や、気になる子だけれど、気が付いていない又は認めたくないという状況の保護者への応対について悩むことが多くなりました。

私自身、子育て経験がないことや年齢も職場の中で一番下のため、自信を持って対応できるようになりたいと調べたときに「日本アタッチメント育児協会」にたどり着きました。気になる子どもたちへの支援において、自信を持って的確にできるように、また利用者にとって身近で安心できる職員になりたいと思い、受講を決めました。

今回、改めて発達障害について学び、アタッチメントの観点から発達支援を学ぶことができ、大変勉強になりました。

講師の先生がわかりやすく事例を用いてかみ砕いて解説してくださったので、私自身も様々な子どものケースを思い出しながらまた対応等も想像しながらその場で理解をしながら講座を受けることができました。

講座で習ったとおり、保護者とともに、その子どもにどんな特性があるのか、どんなことに育てにくさを感じているのか、言葉を引き出しながら言語化することを心掛けました。

保護者の頑張ってきたことを認め、保護者自身も自分を認めながら子育てをするその先に、子どもとの心の安定を図れることを実感しています。そうして言語化することで保護者自身もマインドセットを整えたり、変えるきっかけ作りになったようです。

今後は、アタッチメント発達支援アドバイザーとして、子どもたちにとって、甘えられる存在になること、ありのままを認めてくれる理解者となること、また利用者の息抜きの場所となるような環境づくりに努め、安心を与えられる人となっていきたいです。

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現在、特別支援学級の担任として働いています。これまで担任をしていて、この子の態度は、障がいの特性なのか?性格的なものなのか?で迷う事がよくありました。性格的なことでとっている態度だとしたら、その行動を受け流してしまうのは、子供にとってよくないので、厳しく指導したり、口うるさくすることもありました。

『健常者と障がい者の区別をしない代わりに、障がい者にも、よくない態度【怠慢など】に関してダメなものはダメと厳しく指導するべき』と、思ってやってきました。厳しくすることが、彼らを平等に扱っていると思い込んで指導していました。

今回の講座で、問題行動のなかには、障がいによるものだけでなく、アタッチメント不足で起きる『愛着障害』というケースもあり、発達障害と特徴が類似する事を知りました。

今まで、生徒のわがまま発言や、衝動的な態度、暴力行為や、自傷行為などを、何となく『愛情不足?!』と感じていたものの、はっきりとしたことがわからず、何をどのように対応したら良いのかわからないでいました。ほめることや、コミュニケーションはできたとしても、抱っこやスキンシップまでは、学校で行うこと事ではないし、第三者が行なっても意味を持たないと思っていました。

この講習では、発達支援においては、特に、乳幼児期・幼児期のスキンシップが大切であること、また、その行為は、保護者(親)だけではなく、保育士や教員など第三者が行っても、効果があることがわかりました。

実際に、勤務先の中学校の支援学級に、衝動的になってしまう生徒がいます。 その生徒が、衝動的な行動を起こした時は、よく話を聞くことや、生徒が不安と感じていることは、なるべくさせず、作業の途中でも、本人がやれないと判断したら無理にやらせず、本人の意思を尊重するようにしました。

今まで、問題児あつかいされてきて、自尊感情が傷ついて苦しんでいる生徒には、心に寄り添った接し方をすること、その具体的な方法に確信が持てました。

また、体育や自立活動では、子どもたちの体の使い方などの改善のために、講座で習った「感覚統合」のワークを交えることで、子どもたちの未発達な感覚を刺激して、より感覚を高められることがわかりました。

将来は、インクルーシブを用いた、感覚統合を大切にした『遊びの教室』を開きたいと考えています。そのきっかけは、子どもが、発達障害と診断された母親から、習い事に通いたくても断られた話を聞いたことでした。

私も経験がありますが、親としては、子どもの発育・発達が気になり、そこに『育てにくさ』を感じると、もっと不安になってしまいます。そういう親御さんにとっての『支援者でもあり、指南役である』『安心を与えられる人』を目指したアドバイザーになっていきたいと思います。

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私の息子は発達が少しゆっくりさんです。いわゆるグレーゾーンだと思います。“思います”というのは、まだ正式な診断名がでている訳ではなく、療育センターで行う小児科診察で「おそらくぶーちゃん(仮名)はこれくらいの位置だと思うよ」と言われたからです。

1歳半の頃、同じくらいの子を見て、できることよりも、できないことが目立ってしまう。私は発達障害の可能性について“考えてはやめて”、をずっと繰り返していました。「違っていてほしい」、「でもそうであるなら何かしたほうがいいのではないか」、毎日のように悩み、考え、泣いて過ごしました。

そんなときに、あるテレビドラマで、『オランダへようこそ』という詩を耳にしました。それを聞いて、自分がなぜこんなにも泣くのか、不安なのかが少しわかりました。

私は、“何もわからないのが”不安だったんだ。世の中に溢れている育児書やSNSに投稿される成長記録、母や祖母の育児経験談、そこら中に溢れんばかりの“普通の育児論”に我が子が当てはまらず、暗闇を手探りで進んでいたのです。そこで、まずは知ることからはじめました。

様々な本を読み、発達障害児について学んだり、対処法のようなものを読んだりしましたが、本の中で疑問に思うことがあっても誰かに聞くことはできず、あやふやなまま読み終えたものもありました。その後も発達障害について学べる機会を探し続け、今回「発達支援アドバイザー講座」にたどりつきました。

この講座を受けたことで自分にとって大きな変化がありました。講義の内容は、今の自分にとってだけでなく、これからの自分と成長していく息子にとって大切になるだろうというものでした。

それに増して1番の収穫だったのは、母親としての自分を落ち着かせてくれたある“言葉”です。それは講座の中で先生が何度か伝えてくれた言葉で、あの日から私の中で魔法のように唱えている言葉です。

「いいじゃん!それで!」

なんてことない言葉かもしれません。しかし、“普通”と比べるとゆっくりな息子、できないことも多くあります。そのせいなのか、同じ年の子と並んでも幼く見えることもあります。かわいい反面、まだわからない遠い未来の息子の姿を想像したとき、自分の心が段々と濁っていく気がします。そんなときに思い出すことにしています。

「いいじゃん!それで!」
幼くたっていいじゃない!かわいいかわいい!
フォークが上手く使えなくてもいいじゃない!手で器用に食べてくれてるし!
言葉が上手じゃなくてもいいじゃん!友達いるみたいだし!

この先も何度も何度も壁にぶつかるかもしれません。それでも、道は何通りにも広がっていることを彼に伝え、これから広がる彼の人生の助走を手伝っていきたいと思います。

それに加えて、同じような境遇にある方の支えになっていきたい。

当事者であるからこそわかる悩み、葛藤、自分の仕事や保育園、幼稚園問題、家族の問題、綺麗事では片付けられない部分に寄り添い、少しでも助けになっていけたらと思っています。