育児セラピスト後期課程修了者 (1級資格保有者)対象
育児セラピスト
トレーナー養成講座
「教える・伝える・導く・場を作る」といったスキルを、専門的かつ実践的に学ぶ講座です。
また、一般社団法人日本アタッチメント育児協会が提供する認定講座の講師となるための基本資格でもあります。(当協会の資格講座に担当講師として登壇するには、育児セラピストトレーナー資格を取得し、教育実習を経て登壇審査に合格することが条件となります。)
この講座の基本精神
「人間を育てる」仕事には覚悟がいる。だから、やりがいがある。喜びがある。
いま、「リスキリング」、「リカレント」、「学び直し」といった考え方が重視されています。厚生労働省も、これを次のように定義して、後押ししています。
「学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けていくこと」
この姿勢は、保育・教育・子育て支援で、子どもを相手にする先生にとっては、必須と言ってもよい要素です。子どもは、日々成長し前に進みます。同じところにとどまってはいません。さらに、個性は100人100色です。子どもが幼児期であればあるほど、ひとり一人に対応しなければなりません。それは、同じことの繰り返しの世界とは真逆です。毎日が工夫と試行錯誤、応用問題の連続です。
学生の時に、学校教育や専門課程で学んだことは、社会に出るための出発点に過ぎません。そこから実務をとおして、悩みや困難に直面する。解決できることもあれば、そうでないこともある。その経験をとおして、「あらたな学びの必要性」に気づく。それを学ぶ。
そうして学びを深めアップデートした自分が現場に戻って、さまざまな実践をする。それでもまた、あらたな悩みや困難に直面する。解決できることもあれば、そうでないこともある。その経験があったからこそ、「さらなる学びの必要性」に気づける。こうして「学び」の領域は、どんどん深くなり、広がってゆきます。
われわれが、講座や研修をとおして伝えつづけてきたことは、まさにこれです。これができる人材だけが、保育・教育・子育て支援の世界で、子どもにとっても、親にとっても、“先生”たり得ます。「人間を育てる」ということは、それほどに覚悟のいることです。だからこそ、やりがいがあります。喜びがあります。
やり切った人にだけ拓かれる究極の「学び」 それは、「教える」こと
この「学び直し」と「実践」をやり切った人に拓かれる “次のフェーズ”があります。
それは…「教える」というフェーズです。
“教える”は、究極の“学び”です。ここで言う“教える”というのは、アウトプットです。講義や講演、セミナー、プレゼンテーション、対談、座談会から、書籍やブログの執筆なども、これに入るでしょう。
こうしたアウトプットをしようとするとき、どのように伝えるかを考え、それに則して資料を準備したり、練習したりします。そして、実際にアウトプットをします。すると、生徒や聴衆、読者から反応や質問といった形でフィードバックがあります。それに対応することで、あらたな気づきや発見を得ます。
これらすべては、“教える”ことだけによって得られる、究極の“学び”です。
「人生後半の生きがい」に取り組む
わたしは、ある程度「学び直し」と「実践」を繰り返してこられた方は、この「教える」フェーズを考えるべきだと思っています。それは、学びの領域をさらに広げるだけでなく、「人生後半の生きがい」と呼べるものに進むきっかけとなるからです。
「教える」フェーズに進むということは、これまで子どもや親を相手に現場でやってきた知識と経験を伝えることによって、「現場の人材を育てる」ことです。それは、ご自身がこれまでスキルアップしてきた物語を、後身に伝えることでもあります。
生涯発達心理学の分野で言うと、40から60代の発達課題です。心理学者エリク・エリクソンは、これを「ジェネラティヴィティー(創造と育成)」と名付けました。
この年代になると、「人生の後半」を意識するようになります。「自らの残りの人生をかけてやるべきことは何か?」という問いに向き合います。そして、自分自身の関心は、外(社会)へ向かいます。
これまで現場でやってきた方は、実践してきた自分の先に、「実践する人を育てる自分」をみるようになります。自分が親子に寄り添う代わりに、親子に寄り添える保育者・教育者・子育て支援者を育てることに、人生の目的を見出します。
「教える」フェーズに進んで、人生後半の旅路を歩みはじめる
当協会の認定講師の面々は、全員これにあてはまります。もともとは、ひとりの受講生であり、現場で学びと実践を繰り返すなかで、これからの人生のテーマを「育てる」ことに据えて、「教える」を学び、講師というフェーズに立ちました。そこからも、長い道のりです。初登壇から10年以上経つ講師もいます。70歳を過ぎても、まだまだ現役の講師もいます。おそらく生涯現役をつらぬくことでしょう。
認定講師だけではありません。カタチは人それぞれです。この講座を受講する人の中には、講演やセミナーの場に身を置く人もいます。本を執筆する人もいます。これまでの現場経験を活かして、保育士養成や看護師養成の大学講師になる人もいます。
現場で長くやってこられた方で、これからの残りの人生をかけられる生きがいを意識されている方は、ぜひ「教える」というフェーズに進みませんか?
この講座をきっかけに、みずからの発達課題に向き合い、これからの人生を彩る道を見つけ、その道を着実に歩んでおられる方を、わたしは、実際に数多く見てきました。わたし自身も、そうした中の一人です。
この講座をとおして、人生後半の旅路を、ともに歩みましょう!
一般社団法人 日本アタッチメント育児協会
代表理事
本講座で学べること
本講座で学べる、講師に必須の5つのスキル
プレゼンテーション力
人に納得してもらい、価値を伝えることの出来る、プレゼンテーションスキルを学びます。プレゼン力の高い講師は、受講生の深い理解を引き出し、高い講座満足度を得ることが出来ます。
セルフブランディング力
「講師」と言っても、ひとりの人間です。オンの顔、オフの顔、仕事の顔、家庭の顔、さまざまあります。ここでは、そうした「顔」の使い分けを学び、「あなたらしさ」×「講師らしさ」を見出す事を学びます。
ファシリテーション力
ものを教えるだけが、育児セラピストトレーナーではありません。受講生が、自分なりの「解」を得られるように環境をつくり、導くことが出来るファシリテーション力について学びます。
「場」づくり力
認定講座という「場」を、いかにハンドリングするかによって、講座の価値や、受講生の理解度は変わります。「場づくり」という概念に基づいて、受講生が学びを得やすい場、講師が講義をしやすい場の作り方を学びます。
講師総合力
上記のような様々なスキルを自分のものにして、講師としてのパフォーマンスを発揮し、最終的には、あなたらしい講師像を演ずることができる総合力を身につけることを学びます
育児セラピストトレーナー資格について
育児セラピストトレーナーの活動スタイル
認定講師として養成講座に登壇
認定講師審査委員会の審査に通過し「認定講師」になると、協会の認定講師として、協会主催の講座へ登壇することができます。
大学講師としての登壇
当協会の大学認定校にて、講師として登壇することができます。登壇基準は、別途認定校の基準がございます。
セミナー講師
日本アタッチメント育児協会の育児セラピストトレーナーとして、講演、セミナー講師として活躍される方や、大学の非常勤講師として、企業や地方自治体などの研修講師として活躍されている方もいます。
仕事に活かす
人に伝える仕事をしている方は、伝えるスキルを磨くことが出来ます。伝えるスキルを磨くことにより、独自の子育て支援活動を行っている方もいらっしゃいます。
認定講師(当協会主催の講座への登壇)をお考えの方へ
当協会主催の各種インストラクター養成講座やスキルアップ講座に登壇するためには、別途協会による教育実習と登壇審査のうえ、「認定講師」の認定を受ける必要がございます。詳しくは、トレーナー資格取得後にご案内しております。
「認定講師」は、それぞれに本業の傍らで、協会主催の講座に登壇して、全国で活躍しています。
当協会が主催する認定講座は、保育、看護、医療、福祉、育児支援といった各分野の専門職の方たちが多く受講します。そのような方たちの前に立ち、その場を運営し、講義を展開するのが、認定講師です。
そのためには、受講生を納得させるだけの明確なバックグラウンド(背景)が必要です。それは、社会的な地位や名声、資格などに裏づけされるものではなく、むしろ、あなた自身のパーソナリティを形成する「バックグラウンド(背景)」です。
例えば、現在活躍している当協会の育児セラピスト育児セラピストトレーナーを例にしますと、ある乳児院の施設長は、乳児福祉における事例を誰よりも持っています。また、マッサージサロン経営者は、アーユルヴェーダを極め、マッサージと心の関係を研究し、独自の世界観を持っています。リトミックティーチャー養成講師は、リトミックの現場における事例や共通点などを交え講義を展開します。保育士養成大学の教授は、次世代の保育士像と育児セラピストの学びを関連付け、保育のあり方を交えて伝えています。幼稚園園長は、現場での様々な問題や保育士の悩みと、保育の現状を交え、育児セラピストの学びの中に光明を見出し、それを伝えています。
認定講師は、講座への登壇以外にも、さまざまな分野で活躍しています。ある認定講師は、当協会の大学認定養成校である淑徳大学短期大学部にて、非常勤講師として学生たちに教鞭をふるっています。長崎県の保育士、児童館職員120名を対象とした研修の研修講師をつとめ、その後も、各種講演活動を積極的にこなす認定講師もいます。育児セラピストトレーナーとして、県の子育て支援のアドバイザリーボードに迎えられた認定講師もおります。
認定講師は、このように「教え・導くこと」に生きがいを見出し、ライフワークとして、この活動を捉えられる方であると、わたくしどもは考えます。
ご受講の前に
育児セラピストトレーナー資格は、あなたがもし子どもや親に関わる仕事を本業としているなら、あなたの本業における仕事の幅を拡げ、人脈を拡げ、スキル知識を広げ、そして、本業以外の収入の幅を拡げるものであると言えます。
一方で、このような質問を頂くことも少なくありません。
- ・育児セラピストトレーナーの仕事で生活していけますか?
- ・資格取得したら、どれくらいの報酬が得られるのですか?
- ・この資格を取ると、どのような仕事につけるのですか?
これらの質問に対して、明確な答えを提示することはできません。なぜなら、報酬や仕事の頻度は「その人による」からです。それは、税理士資格や弁護士資格でも、それを生業として成り立たせることができるかどうかは「その人次第」ということと同じです。
資格を取得しただけでは、あなたの想像する現実は訪れないかもしれません。人によっては、ビジネススキルを磨く必要があるかもしれません。ほかに学ばなければならいことがあるかもしれません。資格があるというだけで、仕事や報酬が得られることはありません。
もし、育児セラピストトレーナー養成講座を受講することを決めたなら、あなたの想いや理想が、現実のものになるように、出来る限りのサポートを惜しみません。また、育児セラピストトレーナーのコミュニティには、共に学びあい、刺激しあい、考え、悩んでくれる仲間や先輩がいます。このつながりは、ある意味「人生の同志」と言っても過言ではありません。こうした“トレーナーのつながり” ができることも、この資格を取得することの一部です。
受講費用
費用内訳 | 価格 |
---|---|
受講料 | 220,000円 |
認定試験料 | 20,000円 |
受講費用 小計 | 240,000円 |
消費税 (10%) | 24,000円 |
総受講料 | 264,000円 |
※ 試験の合格後に、資格認定申請していただきますと認定証が発行されます。
資格認定申請料 30,000円(税別)
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育児セラピスト
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『育児セラピスト 後期課程(1級)』を修了された方、もしくは『育児セラピスト 後期課程(1級)』と同時にお申込みいただける方が対象となります。
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