オンライン講座実施のご報告
2020年4月13日
新型コロナウィルスにより、緊急事態宣言が出され1週間が過ぎました。そんな中、昨日の4月11日(土)・12日(日)の2日間で、「ABMアタッチメント・ベビーマッサージ」の『オンライン講座』を開催いたしました。東京・大阪・名古屋でそれぞれ受講を予定していた13名の方が、いっしょにオンラインの場で受講しました。
コロナ禍でも、
安心して受講してもらえる
今回の講座は、ZOOMというオンライン授業のシステムを利用した、当協会にとっても、はじめての試みとなるオンライン開催でした。今回、開催に踏み切ったのは、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が理由です。
このような状況下でも、開催を希望してくださる方が、私どもの予想以上に多くいらっしゃいました。この方たちの思いに応える唯一の方法が、自宅で受講ができるオンライン開催でした。
通信講座やeラーニングとは違う
私どもは、これまで通信講座やeラーニングでの提供をしてきませんでした。それは、「実際に人が集まってできる場における学びと、人のつながり」を重視しているためです。
この考えは、変わりません。そして、オンライン講座では、それが可能であると判断しました。実際に、ライブで講師が講義し、受講生もオンライン会場という『場』に集い、同じ『時間』を共有するからです。
実際に、登壇してみて、その考えは確信となりました。確かに『場』ができて、『人のつながり』が生まれた手ごたえがありました。受講生の中にはその場で次のスキルアップ講座(育児セラピスト1級)のオンライン講座を申し込んだ方がいたことからも、それがうかがえます。
安心して子どもを夫にまかせられた
今回の講座では、小学生や保育園児の子育て真っ最中のお母さんが6人もいました。個々の事情までは聞いていませんが、みなさん最後まで集中して受講されていました。だんなさんが、おうちでお子さんを世話していることが確認できる方も何人かいました。家の中にお母さんがいることで、お父さんも安心してお子さんの世話ができたのではないかと推察します。また、移動がないので、昼食はいっしょに食べられますし、夕食までには終わります。
会場に出向いて受講することに比べると、世話をするお父さんの負担も、まかせるお母さんの心理的負担も少なかったのではないかと思います。その意味で、これまで、お子さんの預け先がなくて二の足を踏んでいた方にとって、オンライン講座は一つの選択肢になるのではないかと思います。
オンラインのほうが、
質問が活発におこなわれた
また、質問の時間には、おうちでリラックスして受講しているからか、個人的な子育ての悩み相談に発展する場面が、何度かありました。こうした質問は、ほかの受講生にも大いに参考になりますので、非常に有意義です。
通常講座よりも、質問が活発に行われた印象もあります。その点については、オンラインの方が、質問するハードルが低かったように思います。みんなの前でするというより、講師と1対1でしている感じに近かったのだと思います。また、自分の時間をあたえられている感覚をより感じられたのだと思います。
オンライン講座は、
あらたな受講の形として
定着していく予感
今回、コロナの影響を避ける苦肉の策として行ったオンライン講座でした。しかし、ふたを開けてみると、そこには新たな可能性がありました。
● これまで遠くの会場しかなかったので、受講をあきらめていた方
● 子どもがまだ小さいので、宿泊や夜が遅くなることができなくて、受講できなかった方
● 2日間、子どもを夫ひとりにまかせられないので、二の足を踏んでいた方
● 遠くの会場しかなかったので、前泊と後泊あわせて4日間の休みがとれず、受講できなかった方
● 離島にお住まいで、交通費が高くついてしうため受講をあきらめていた方
こうした方々にとって、オンライン講座は、受講のハードルが低くなります。 また、これまで、開催頻度が低かった講座も、オンラインによって場所の制限がなくなることで、受講機会を増やすことが可能になります。
新型コロナウィルスで、気が沈むなか、今回のオンライン講座は、新しい講座の形を見せてくれました。そこには、確かな手ごたえがありました。そんな発見のある講座でした。 それもこれも、『オンライン講座』をはじめて受講していただいた13名の「1期生」のみなさまのおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。
一般社団法人日本アタッチメント育児協会
理事長 廣島 大三
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