絆を深めるベビーマッサージの力:看護師×ベビーマッサージインストラクターが語る親子支援の取り組み

栃木県内の幼稚園で看護師として勤務しながら、ベビーマッサージインストラクターとしても活躍している中西さんは、幼稚園に通う子どもたちやその親たちに、「看護相談」と「ベビーマッサージ」を組み合わせたサービスを提供しています。


そんな中西さんの取り組みは、母親たちの育児負担を軽減し、親子の絆を深めることに焦点を当てています。


出産をきっかけにベビーマッサージに出会う

元々、大学病院で看護師としてキャリアを積んでいた中西さんは、自身が出産を経験した際に「ベビーマッサージ」と出会いました。東京の地域で開催されていた講座でベビーマッサージを体験し、自分と子どもにとってその効果が非常に心地よいものだと感じたことが、インストラクターの資格を取る大きなきっかけとなりました。

「ベビーマッサージをすることで、子どもが穏やかな表情になるのを見て、自分自身も安心できました。育児中に親子の良好な関係を築くために役立つものだと感じました」と中西さんは語ります。



幼稚園勤務と育児支援への意識の高まり

幼稚園で働くようになり、0歳児クラスの担当として、育児に悩む母親たちの存在に気づきました。育児疲れで心身共に疲弊している母親たちが多く、また、子どもとのコミュニケーションがうまくいかないと感じている方も少なくありませんでした。

そこで、自身の経験を活かし、ベビーマッサージの資格を取得。母親たちに「愛着形成」や「心のつながり」をサポートすることを目指して、ベビーマッサージを活用したケアを提供するようになったのです。


親子イベントでのベビーマッサージの実践

現在、中西さんのお勤めの幼稚園では未就園児親子くらぶ「ぽっかぽか」「はーとぐみ」が開催されています。

週1回イベントを開催している「ぽっかぽか」では、毎月1回ベビーマッサージのレッスンを実施しています。教室では、母親同士の自己紹介から始まり、育児の悩みを共有し合いながら、各家庭に合わせたマッサージを行います。レッスン後には、手遊びや看護相談を含めた自由時間が設けられ、母親たちがリラックスできる時間も大切にしています。

「ベビーマッサージを通して、お母さんが少しでも気持ちが楽になり、子どもとの絆が深まってくれたら嬉しいです」と中西さんは話します。


また親子で保育体験ができる「はーとぐみ」では、遊びに来ている親子と関わる中での流れで、マッサージタイムが始まります。


地域イベントでのベビーマッサージ体験

さらに、幼稚園の中の活動だけでなく、地域のショッピングモールで開催される「出張幼稚園」でもベビーマッサージを取り入れています。ここでは、買い物ついでに気軽にベビーマッサージを体験できるため、多くの親子が参加しており、幼稚園の認知度向上にも貢献しています。


今後の展望と地域支援活動

今後、中西さんは幼稚園に留まらず、地域の子育て支援センターなどでもベビーマッサージの普及を目指しています。

「もっと多くのお母さんたちに、このマッサージを知ってもらい、親子の絆を深めるお手伝いができたら嬉しいです」と中西さんは力強く語っています。



中西 優佳さん(栃木県)看護師

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