退院後の継続的なケアのために産婦人科クリニックでベビーマッサージ教室をスタート!

静岡県の産婦人科クリニックに助産師としてお勤めの加藤友子さん。 お母さんたちの産後ケアに役立てたいと、今年の2月に「アタッチメント・ベビーマッサージ インストラクター」、翌3月には「育児セラピスト1級」の資格を取得されました。

5月から、さっそくお勤めのクリニックで、「アタッチメント・ベビーマッサージ教室」を始められたとのご報告をいただきましたので、紹介いたします。

産後ケアの必要性を強く感じた

加藤さんは、現在、開業クリニックにて、お母さんたちの妊娠中から、分娩、産後1カ月ぐらいまでを助産師として関わり合っています。

いまのお母さんたちは、SNSなどにあふれる多くの育児情報のなかで、何が正しいのかわからなくなってしまっている方や、家族との関係が希薄だったり、地域とのつながりがなく夫婦二人だけで育児をされる方が多く、育児に不安を持つ方が多いと加藤さんは感じていらっしゃいます。

そのため、不安を抱えたまま退院されるお母さんたちをサポートできるような「退院後も継続的に関われる何か」を加藤さんはずっと探していたといいます。

退院後のお母さんが安心して戻れる場所

「産後は、通院の機会は『2週間健診』と『1カ月健診』のみです。その後のお母さんと赤ちゃんの様子が、心配になっても、当院に来る機会がありませんでした。」

ちょうどそのころ、産後ケア事業が市町村委託で始まったこともあり、産後ケア事業の内容と合わせて「アタッチメント・ベビーマッサージ教室」を始めることを思い立ちます。

「産後ケアでご利用される方にもアタッチメント・ベビーマッサージをすすめることができますし、1カ月健診後も当院にいらっしゃるきっかけにもなると思い、始めようと決心いたしました。」

そして、今年の2月に「アタッチメント・ベビーマッサージ インストラクター」、翌3月には「育児セラピスト1級」の資格を取得されました。

第1回目は5月に開催

加藤さんにとってはじめての「アタッチメント・ベビーマッサージ教室」は5月19日に開催されたそうです。

「3組の予約でしたが、1組はキャンセルとなり、2組で行いました。対象を、1カ月健診後から6カ月までに設定しているので、1カ月半と3カ月半の赤ちゃんとお母さんがご参加されました。1カ月半の赤ちゃんは、眠たいのもあり、泣き出してしまい、お母さんが抱っこして眠ってしまいました。3カ月半の赤ちゃんは、ご機嫌でマッサージを受けられました。」

初めて開催したベビマ教室を終えられ、加藤さんは「1~2カ月の赤ちゃんは、授乳時間なども考慮する必要がある」など振り返る点もあったといいますが、「特に大きな問題はなく、実施できたと思います」と手ごたえを感じていらっしゃいます。

「入院中の退院指導の場面で、お母さんたち全員にアタッチメント・ベビーマッサージ教室があることを伝えています。」といい、今後は、月2回ほどのペースで教室を続けていかれるそうです。

加藤友子さん(静岡県)
助産師

≪活かしている資格≫
アタッチメント・ベビーマッサージインストラクター
育児セラピスト前期課程

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