「私なりのインクルーシブ」を目指したい
保育士の大月由華さん。第12回育児セラピスト全国大会(2021年)では、「保育・子育て支援部門」で優秀実践者としてご発表をいただいております。
そんな大月さんから、現在のご自身の学びや気づきについてご報告をいただきましたので、ご紹介します。
※大月さんの以前のご活動内容についてはこちらからご覧いただけます。
◆第12回(2021年)全国大会 優秀実践発表(保育・子育て支援部門)
「これでいいのか?」と悩む保育から、「あれをしてみよう!これもためしてみよう!」の保育に
気になる子がきっかけとなり、「発達支援」講座を受講
私は、保育士として、未満児のみお預かりする小規模保育園に勤めています。
気になる子がいたことがきっかけで、発達支援を学び、実践したことは、優秀実践者として取り上げていただきました。
「発達支援」講座から、広がっていった学び
子どもに対しての実践は、以前報告させていただいたとおり(※)なのですが、このたびは私自身の学びの報告をさせていただきたいと思いました。
(※以前にご報告いただいた内容は、第12回(2021年)全国大会 優秀実践発表(保育・子育て支援部門)よりご覧いただけます。)
2021年の4月に気になる子の担任になり、5月にアタッチメント発達支援アドバイザー講座を受講しました。
その後、療育施設主催の、高松市の発達障害者サポーター養成講座、発達支援施設の発達支援関係職員研修を受けました。
そこで、乳幼児期だけではなく、学童期、青年期、成人期とライフサイクル全体に渡る発達支援を学びました。
就労、生活支援までの幅広い支援、その問題などとても難しい研修でしたが、その際アタッチメント発達支援アドバイザー講座で学んでいたことが、理解を深めるうえでおおいに役に立ちました。
どの時期でも大事なのは自己肯定感、それは乳幼児期のアタッチメントが土台になるのだということが、現場で支援にかかわる、どの先生方からのお話からもうかがえました。
アタッチメント発達支援アドバイザー講座を受講したときは、発達支援について、何の知識も経験もない私でしたので、この講座が発達支援の入門編として、最適な講座であると自信を持っておすすめできます。
学んだことがつながり合い、自分のなかに定着していく喜び
また、今日は発達障害者の家族支援についての研修をうけたのですが、内容が、11月の全国大会で受講したペアレンティング(ペアレントトレーニング)と応用行動分析の組み合わせでした。ペアレンティングで学んだこと(親の生育歴が子どもに影響を与えるなど)を思い出しながら、楽しく学ぶことができました。
廣島先生の娘さんに対する縦断研究も興味深いものでしたが、幼児から18歳以上のお子さんをもつ親御さんまで、障害の有無を問わず幅広く、ペアレンティングを実践している講師の先生のお話はとてもわかりやすく、「ああ、廣島先生が仰っていたのはこういうことか」と、やっと根っこを理解できました。
応用行動分析は自分で本を読んでいたのですが、それにも触れられたので、「ああ学んだことって全部つながっていくんだな、こうやって自分のなかに定着していくんだな」と感じられて嬉しかったです。
あの時、思い切ってアタッチメント発達支援アドバイザー講座を受講して本当によかったです。
活動報告とはちょっと違うのですが、お伝えしたいと思いました。
これからも自分なりのインクルーシブの実現を目指したい
インクルーシブ保育を、保育園のなかで実践していきたいと思っていましたが、4月から発達支援施設(放課後児童デイ)に転職します。
障害の有無に関係なく、その子が主体的に生活や人生を楽しんでいけるように…私なりのインクルーシブを、実現できるようにがんばります!
大月由華さん(香川県)
保育士
≪活かしている資格≫
アタッチメント・ペアレンティング指導員
アタッチメント・発達支援アドバイザー
ベビー・キッズあそび発達インストラクター
育児セラピスト前期課程(2級)
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