不登校:子どもの『いきたくない!』にどう対応する?①
どこからが不登校なの?現状はどうなってるの?
まず最初に「不登校」について、基本的な要素を確認してみましょう。グラフは、文部科学省による不登校児に関する調査結果ですが、小学校も中学校も、令和に入ってからグッと増えているのがわかります。時期的に、コロナの影響を差し引いたとしても、平成の終わりから増加傾向にあるトレンドが見えますし、コロナが収束した今も、収まっていないものと推察できます。
こうした前提のもとに、子どもの「行きたくない!」に、親や先生やまわりの大人は、どう対応すればよいのか?どうすべきなのか?なにができるのか?を考える機会にしたいと思います。
まず「不登校」というのは、どういう状態なのか?文部科学省文部科学省初等中等教育局の定義を確認してみましょう。
『連続又は断続して年間30日以上欠席の状態で、何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しないあるいはしたくともできない状況。ただし、病気や経済的な理由によるものを除く』
定義としては、このようになるのでしょうが、ここでは「子どもが学校へ行くことに対して、困難を感じ、学校へ行けなくなっている状態」を広く捉えたいと思います。
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