お悩みSV・対面Dグループ「フルタイムの仕事に、2人の子どもの子育て、ママは忙しすぎる」
恒例!お悩みスーパーバイズ 2023
スーパーバイズとは「今抱えている問題・悩み」をグループごとに話し合ってもらい、それに対して当協会理事長の廣島のスーパーバイズのもと、参加者全員からも意見をもらう、というものです。
- フルタイムの仕事に、2人の子どもの子育て、ママは忙しすぎる
- グループのなかでは、こんな話になりました。
「自問自答できているだけで十分、子どもにも伝わっているはず」
「夫がなにもしない問題は、どうにもならない。子どもがもう一人いると思ってあきらめるしかない」
「女がやるのが当たり前、という考えが定着してしまっている。それでも、『やってほしい』と言い続けることが、大切なのではないか。」
この問題は、世代性が大きく影響します。一般的には30代前半より若い世代の共働き夫婦の場合、純粋に50/50の関係が多いです。お互い仕事しているのだから、家事・育児も半々でやろうという意識の人が多いようです。
このグループの場合、夫が30代後半~60代で、旧世代の価値観の夫たちなのだろうと思います。妻としては、夫に家事がちゃんとできるようになってほしい、言われなくてもやってほしい、やってもらっていることに感謝の意を表して欲しい、ということです。しかし、夫が「変わる」ことを期待するのは難しいでしょう。また、夫には夫の側の言い分もあるでしょう。
これは、ひと昔前なら、日本全国津々浦々で、妻たちによってなされていた会話です。夫をディスって、うっぷんを晴らすことが目的なら、これでOKだと思います。しかし、何らかの現状を変えようと思うなら、それなりの行動が必要です。
それなりの行動とは、「素直でダイレクトなコミュニケーションをとる」というだけのことです。これによって、現状を圧倒的によくすることができます。つまり「夫にやってもらいたいことを、具体的に表現して、依頼する」ということです。
「ゴメン、洗い物お願い!」「食器かたづけておいて」「洗濯物洗っておいて!」「洗濯物たたんでおいて!」このように、タスクを具体的に示して、「あなたがやってください」という意思表示を明確にするのです。「わたし、いま本当に疲れてるから、今は横になってドラマ観させて!」こんなのもOKです。夫だって、普段やっていることなのですから。
これを拒否するようなら、夫婦会議ものです。「お互い働いているのに、夫は家事をやらない」という事実に、なんの道理もありません。この話し合いは、夫が圧倒的に不利なのです。だから夫は拒否できません。嫌な顔をしながらも、やるでしょう。
ただし、任せた以上は、たとえ夫が洗った食器に汚れが残っていても、文句を言わずに使いましょう。ダメ出しは厳禁です。それをやると確執が生まれてしまいます。「せっかくやっても、結局文句を言ってくる」と言って、やらない理由にされてしまいます。
大事なのは、正直に素直なコミュニケーションをとることです。言い換えれば、図々しくなる。イイ妻を演じない。家事の件に関しては、裏も表もなく、嫌味もなく、ダイレクトなコミュニケーションをする。そうしていると、だんだん夫の方もやるのが当たり前になってきます。夫が家事しているあいだ、妻がテレビをみる光景にも、おたがい慣れて、それが自然な姿になっていきます。
子どもが熱を出したときも、「仕事どうしよう」と気になってしまったり、忙しすぎて、子どものことがおざなりになってしまったりします。あまりのタスクの多さに、いっぱいいっぱいで、「わたしの子育ては、これでいいのか?」と自問自答する毎日です。かといって、夫が助けになってくれるわけでもなく、先が見えません。