第14回 育児セラピスト全国大会in2023 開会のあいさつ

子育て・保育・教育を、10年先へアップデートする

日本アタッチメント育児協会の廣島です。3年続いたコロナ禍が、ようやく収束しました。今年の全国大会は、「コロナ後のはじまり」という意味で、節目になると思います。そのような訳で、今年はこれまでとは違う面持ちで、わたし自身も臨んでいます。

コロナは、これからゆっくりと訪れるはずだったあらゆる事象を加速させました。円安、エネルギーコスト上昇、物価高、日本経済の縮小・・・本来なら、もう少し時間をかけて起こるはずだったことが、コロナ禍を経て一気に加速化し現実になったように感じます。

わたしたちのいる保育・教育・子育て支援の世界も、この影響を受けて大きな変化が訪れています。いまはまだ、ピンと来ないかもしれません。しかし、5年後には、変化を受け入れた人が結果を出し始め、10年後には、それが多くの人の当たり前になり、20年後には、政府が政策に盛り込んでいることでしょう。

わたしは、みなさんと共に“5年後に結果を出し始める人”の側に居たいと考えています。コロナ後の世界では、あらゆることが加速化しています。わたしが思っているよりも5倍は早く変化しています。だから、コロナが明けた年である今年のうちに、みなさんと「これからの10年・20年の世界観」を共有したいと考えました。

例年のシンポジウムでは、講師の先生をお呼びして、外からの知見を得る機会としてきました。スキルアップ講座は、「現場でいま活用できる知識とスキル」を提供してきました。しかし、今年は、シンポジウムで、わたし自身が講演し、スキルアップ講座は、「いま」ではなく「10年後のための知識とスキル」を扱いました。

起こっていることはどれも、みなさんが聞いたことがあることであり、知っていることだと思います。それを「そんなことは知ってるよ!」と言って通り過ぎるのではなく、未来と照らし合わせて、深堀してみませんか?それによって、とても大事な事実の数々に気づくことができるはずです。

今回参加していただいた方々は、「具体的にはわからないけど、このメッセージにピンときた!」そんな思いで、集まっていただいた方だと思います。いま、当たり前に思っている価値観に注目しながら、もう一方で、これからあり得る未来の価値観にも視線を置いて、少しずつ実感を深めていく。わからなくてもイイです。モヤっとしてもイイです。今日は、そんな歩みの第一歩になれば良いと思います。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ