お悩みSV・オンライン会場ルーム2「ベビーマッサージ教室をはじめたいが、保育士の仕事と並行するか、やめて教室一本でやるか、決めかねています」
恒例!お悩みスーパーバイズ 2022
スーパーバイズとは「今抱えている問題・悩み」をグループごとに話し合ってもらい、それに対して当協会理事長の廣島のスーパーバイズのもと、参加者全員からも意見をもらう、というものです。
- ベビーマッサージ教室をはじめたいが、保育士の仕事と並行するか、やめて教室一本でやるか、決めかねています
- まず、保育士を続けながらやるか、やめて立ち上げるかについては、一般的に言えば、前者でしょう。保育士と子育て支援は、近接というより同居している領域ですので、充分に両立できます。その方が、収入も安定するし、立ち上げも楽にできます。それでも、仕事をやめて一本でやるという決断もあるでしょう。
これについて、今回優秀実践発表をしてくれた岡田さんが、起業した経験をもとに話してくれました。
『仕事をやめて、一本でやっていくというのは、正直言って安定しません。収入どころか、時には持ち出しになることもあります。事業を収益化するのには苦労しています。いまはイメージアップや福利厚生として、企業からお金を出してもらう形で取り組んでいます。』
現実の話をすると、岡田さんのように企業と連携するのは、簡単ではありません。10年のボランティア時代の人脈あってのことだと思います。
相談者さまの場合、現状で保育士として勤務されているので、その保育園を拠点に、子育て支援としてベビーマッサージ教室を展開するのが、一番現実的かと思います。はじめの一歩として、お勤めの保育園でやっている子育て支援の担当に入ることからはじめてはいかがでしょうか。
こういうときの原則は、もっともリスクの少ない一歩から踏み出すことです。最初は、構想が大きくふくらみます。それは、大事なことですので、きちんと取っておいてください。その構想を、同じベクトル上で、出来る限りリスクのないカタチで現実に適合させて、スタートアップします。
たとえば、かつて優秀実践発表してくれた愛知県岡崎市の安原マヤさんは、自分が勤める園の場所を使わせてもらって、自分の子育てサークルを立ち上げました。やってるうちに、園のPRや、クチコミになるというメリットを園がわかりはじめて、場所だけでなく、積極的に安原さんの活動に協力してくれるようになりました。今では、ベビーマッサージやあそび発達、食育、マインドフルネスなど、いろんな教室を展開しています。そんな安原さんの第一歩は、保育士をしながら、ママサークルを作ることでした。それが、広がりを見せ、この活動は10年近く続いています。
保育園の子育て支援をからめれば、集客する必要はありません。もともと地域のお母さんが集まる流れが出来ているでしょうから、あとは告知するだけです。
熊本県がから参加する吉野さんの場合、最初は、保育士をしながら、育児セラピストとして活動して、徐々に重心を育児セラピストの活動のほうにシフトしたそうです。
「いまは、保育士をやめて、育児セラピスト一本でやっています。当初から、行政に関わって、ベビーマッサージと発達支援を軸に活動するイメージをもって、そこに向かうようにやってきました。いま、ようやく市から発達支援の専門家として声がかかるようになり、行政の仕事として、保育園の発達支援指導員として、関わるようになりました。くじけることもありましたが、自分の構想をイメージし続ければ、必ずそこへたどり着くと思います。」
福井県から、Kさんが悩みを発表してくれました。
資格をとったあと、どのような活動をしていくとよいのか?いまは保育士としてパート勤務していますが、保育士を続けながら、ベビーマッサージ教室をするのか、保育士をやめてベビーマッサージ教室一本にしぼるのか、決めかねています。