第13回育児セラピスト全国大会in2022 優秀実践者発表 ダイバーシティ部門・竹安雄一さん
竹安雄一さん
パパの学びを教育界にフィードバック
竹安さんは、特別支援学級を担当された経験もある小学校教諭で、現在は兵庫県の教育委員会に勤務している筋金入りの教育者です。それとともに、当協会の活動として、「育児セラピストMen‘sゴレンジャー」のレッドとして、4人のメンバーとともにパパブログを展開してくれています。また、協会公式YouTubeチャンネルの生配信企画「育児セラピスト座談会」に、レギュラー出演されています。
そんな竹安さんは、育児セラピスト1級の認定証とテキストをずっと大事にされていて、ことあるごとに眺めては、初心に帰ったり、みずからの子育てを確認したりするそうです。
知識に感謝、学びに感謝、出会いに感謝
いまの世の中、質の高い情報を得ることは、本当に難しくなっています。だからこそ、ここで学んだことは、父親として、教育者として、人として、かけがえのない貴重なものだと思っています。会報誌も、毎回たのしみに読んでおり、とても勉強になっています。
父としての発見・・・知識も愛情のひとつの形だったんだぁ
日本アタッチメント育児協会との出会えたことで、父親として「わが子のことが、もっともっと大好きになりました!」そして夫として「妻のことも、もっともっと大好きになりました」これは、アタッチメントを学んだおかげです。男性は、知識や理論を知った方が、理解するし、納得できるし、実践できます。だから・・・
「知識も愛情のひとつ」
育児セラピスト講座という形式だからこそ、素直に受け入れられるし、納得できるところがあります。
教師としての発見・・・小学校教育は、子どもだけのものではなかったんだぁ
そして、小学校の教師としても大きな学びを得ました。この講座で、はじめて「愛着障害」という言葉を知りました。いままでは、発達障害に対応するために、子どもにばかり働きかけてきました。しかし、親子関係の問題もあることを知って、はじめてその子の家庭に目が向きました。「家庭を巻き込んだ教育」という視点が生まれたのです。おうち(親御さん)-子ども―教師の三角形で伝えることを意識しています。
人としての奇跡の出会い・・・5人の一生ものの友人に出会えた
ゴレンジャーのみんなとの出会いは、まさに奇跡でした。いまでは、昔からのマブダチのような存在になっていますが、メンバーとはオンライン上でしか会ったことがありません。
最初は、「男性の育児セラピストで座談会をしよう」という協会の企画として、たまたま選ばれた5人でした。座談会は大いに盛り上がったのですが、それにとどまらず、座談会終了後も5人の話が尽きませんでした。その盛り上がりが最高潮に達したころ、「この5人で本を出そう!」と言ったら、全会一致で意志は固まりました。早速、協会に相談しました。すると、理事長が対応してくれて「いまの時代、本じゃないよ!5人でブログを書いてみたらどう?」と言われました。
こうして誕生したのが「育児セラピストMen‘sゴレンジャーBlog」です。パパとしての苦労や葛藤、ママとはちがうパパならではのスタンスで発信しよう、というコンセプトで順番にブログを書いて、もう3年目に入ります。
5人の出会いは、たしかにオンライン上だけでのものです。佐伯さんとも、今回はじめて対面で会いました。しかし、5人の絆は本物であり、まるで昔からの友人と同じです。間違いなく一生ものの友人なのです。こんな5人が、たまたま出会えたこと、つながれたこと、一つの方向に迎えたこと、そのすべてが奇跡だと思っています。
いつかは、認定講師に!
最後に、将来の展望として、いつかこの協会の認定講師として、教壇に立ちたいと思っています。ここの先生方は、憧れの存在です。「いつかは、自分もこの一員になりたい!」そう思っています。
いまは、教育委員会で経験をつんでいます。いずれは学校現場にもどるでしょう。ゆくゆくは、子育て支援の現場に、この経験を還元できたらステキだと思っています。
わたしは、100歳まで現役をつらぬこうと思っています。教育の仕事を引退したあとのビジョンとして、死ぬ瞬間まで社会貢献して、次世代になにかを遺すような生き方をしたいと思っています。
みなさんとともに、アタッチメントライフを楽しんできたいと思っています。
これからも、よろしくお願いします!
竹安さんの発表を聴いて・・・廣島の講評
わたしども協会のPRになるようなうれしいお話しも交えていただいて、ありがとうございます。すごく嬉しい思いで聴かせてもらいました。
まず、教師としての竹安さんがスゴイのは、アタッチメントを学んで、子どもの問題は、子どもだけのものではないことに気づいて、親へのアプローチを実践したことです。小学校の先生で、こんな視点をもって、担任をされている先生が、一体どれだけいるのでしょうか?本当に、貴重な先生だと思います。
そして「育児セラピストMen‘sゴレンジャーBlog」ですよね。竹安さんをはじめ、5人とも非常に文章が上手ですね。着眼点もおもしろい。「パパってこんなこと考えてるんだ」という発見を読者に与えてくれます。
そして、最後の「認定講師になる!」という展望ですよね!ぜひ、わたしに次ぐ男性講師として、活躍してほしいと本気で思います。竹安さんは、話は上手ですし、バックグラウンドもしっかりしていらっしゃいます。次世代を育てる活動であり、小学校教育への橋渡しでもありますので、公務員の立場でも副業として認められるかもしれませんね!
竹安さん、いっしょに講師しましょう。ぜひお待ちしております!
今後ともよろしくお願いします!