お悩みSV⑦・秋田会場:「発達が気になる子の親御さんにどう対応したらいい?」
恒例!お悩みスーパーバイズ 2021
スーパーバイズとは「今抱えている問題・悩み」をグループごとに話し合ってもらい、それに対して当協会理事長の廣島のスーパーバイズのもと、参加者全員からも意見をもらう、というものです。
グループ7: 秋田会場+オンライン
「保育園で親子と接するなかで、発達が気になる子が最近増えていると実感します。そうしたケースで、親御さんに働きかけや声かけをする際、いろんな親御さんがいるので、どうやって対応してよいのかわかりません」
保育園勤務の看護師さんからのお悩みです。グループメンバーからは、「お母さんとの何気ない会話をとおして、関係性を深めると話がしやすくなる」というアドアイスがありました。
まずは接触頻度をふやして関係性を深める
基本方針は、これに尽きると思います。保育園なら、定期的に地域の子育て支援の取り組みを、園の保育士さんがされていると思います。そういう場にスタッフ側として参加して、お母さんと顔見知りになることから始めることもできると思います。かなめは、接触頻度を増やすことです。その際に、今日の発表で輪田さんがやっていたように、「相手を褒める」「大好きを言葉にする」「自分の欠点をさらけだす」という関わりをすると、距離はグッと縮まりやすくなります。
同時に、発達が気になる子に対する働きかけもおこなう
一方で、子どもには、発達支援的な関わりを継続的におこないます。ちょうど今日の大月さんの発表が参考になるかと思います。早ければ数日で、ちょっとしたよい変化がみられるはずです。
子どもに起きた「よい変化」を伝えて、お母さんを巻き込む
お母さんとの関係性ができてきたころに、この「よい変化」を伝えます。「お母さん、〇〇ちゃんは、これまで私たちにあまり興味をしめしてくれなかったんですけど、最近は『せんせー』っていっておひざに座ってくれたりするんですよ。ほかにも、これまで苦手だった□□ができるようになったり、毎日のように成長を感じています」「これ、じつは、〇〇ちゃんにお昼寝の際にマッサージするようになったからなんです。もしよかったら、お母さんもおうちでやってみませんか?やり方は簡単なので、お教えしますよ」
こんなふうに、「よい変化」と「なにをしてそうなったか」を提示して、興味をもってもらう。次に、To DoやHow toをつたえます。さらに後日、お母さんがそれをやって感想などを言ってきてくれた時に、理論的なことを伝える。そのような順番で伝えることで、伝えにくいことや興味をもってもらえないようなことも、伝わりやすくなります。
グループ8ベビマ教室をやっていますが、行き詰まりを感じています。なにかブレイクスルーがほしいです