お悩みSV⑥・東京会場:「息子がゲームにはまって没頭してしまう」
恒例!お悩みスーパーバイズ 2021
スーパーバイズとは「今抱えている問題・悩み」をグループごとに話し合ってもらい、それに対して当協会理事長の廣島のスーパーバイズのもと、参加者全員からも意見をもらう、というものです。
グループ6: 東京会場
「小6の息子さんがゲームにはまって没頭することが多いのが気になっている」
この相談の背景には、ご主人が常に家でゲームをしている状況があるそうです。いまや、長男とご主人がつながるコミュニケーション手段になっているようなので、これで良いようにも思うがどうなのでしょうか?とのことです。
子どもに対するゲームやスマホの扱いは、自己都合を捨てて意図的に!
このゲーム・スマホ問題は、深刻です。子どもに与えるのは、よくないことは、親もなんとなくわかっています。同時に、大人にとって都合がよい事実もあります。このように、相反する事実を前にすると、人は自己都合を優先させます。
お父さんが子どもと遊ぶときに、スマホやゲームを持ち出すのは、自分も楽しいからです。やりたいからです。静かに没頭してくれれば、手間がかからないからです。まさに大人の自己都合。「ゲームを介して子どもとつながっている」というのも大人の自己都合です。ゲームは、プログラマーが作った楽しみに乗っかる行為であって、コミュニケーションではありません。かく言うわたしも、ゲームは好きです。これは善悪の問題ではなく、「子どもに対するゲームの扱いは意図的に行いましょう」という話です。
親がゲームをするときは子どものいないところで
同じグループで講師の島田先生は、こんなアドバイスしました。『ご主人がゲームするのは、非日常で気分転換しているのではないでしょうか。もしそうなら、ご主人のゲームを制限するのではなく、子どもの前でゲームをしないルールを作ってはどうですか。』
わたしも、このアドバイスに賛成です。子どもの見えるところでゲームをしないルールを作る。さらに、ご主人が好きな時にゲームできるように、専用のスペースを作ってあげると長続きします。押し入れやクローゼットの中でも、壁で区切った一画でもよいと思います。さらに、専用のヘッドホンでも用意してあげてもよいと思います。これを、ご主人と二人でお酒を飲んでいるときなどに、子どもの教育問題として話をされるとよいのではないでしょうか。
そもそも、『なぜスマホやゲームがダメなのか』については、2013年6月10日の理事長ブログで、「子どもに「電子」は触らせるな!」という題名で2回にわたるコラムに掲載しておりますので、ご興味のある方は、ぜひご参照ください。
子どもに「電子」は触らせるな!
http://www.naik.jp/blog/director/archives/79
保育園で親子と接するなかで、発達が気になる子が最近増えていると実感します。そうしたケースで、親御さんに働きかけや声かけをする際、いろんな親御さんがいるので、どうやって対応してよいのかわかりません」