お悩みSV①・オンライン会場:「若い保育士に、0・1・2歳の保育の大切さを伝えるには、どのようにしたらよいでしょうか」

恒例!お悩みスーパーバイズ 2021

スーパーバイズとは「今抱えている問題・悩み」をグループごとに話し合ってもらい、それに対して当協会理事長の廣島のスーパーバイズのもと、参加者全員からも意見をもらう、というものです。

グループ1: オンライン会場

「若い保育士に、0・1・2歳の保育の大切さを伝えるには、どのようにしたらよいでしょうか」

勤務する保育園で、世代の違う若い保育士と、アタッチメントの大切さや、0・1・2歳の保育の大切さを、共通認識として伝えることの難しさを感じています。

経験のすくない若い保育士に、「アタッチメントの大切さ」を伝えようとしても、伝わらない。これは、お母さんに対しても同じです。背景や知識、経験が違えば、おなじことを言っても、伝わり方が違うのは当然です。それ以前に、「聞くスイッチ」のはいっていない人に、教える形式で何かを伝えようとしても、聞いてはくれません。

今日わたしたちは、遠藤先生の講演を聴いて、刺激を受けたり、勉強になったりしたと思います。それは、わたしたちが「聞くスイッチ」を入れて、講演にのぞんだからです。だから、教える形の講義形式が、脳にも心にも響いたのです。

しかし、若い保育士やお母さんたちは違います。皆さんに対して「聞くスイッチ」は入っていません。そういうときは、まずどうしたらよいか?

よくないTo Doを、よいTo Doに変える指導で、アタッチメントを伝える

概念や理論を伝える前に、日常のTo Doレベルで指摘することからはじめる。

相談者さんが言っていた例で言えば、保育園でプール遊びをする場面で、若い保育士は、子どもを見てはいるけど、そばについていてあげない。もっと近くにいてあげてほしいのに。「アタッチメントの大切さがわかってないな~」と感じてしまう。

この場面で、To Doの指導をします。

『0・1・2歳児がプール遊びをするときは、今みたいに注意してみてあげるだけでは不十分なの。すぐに手を貸してあげられる近い場所にかならずいて、見守ってあげて。』

『水をかぶって泣いてしまった子がいたら、「こわかったねー、大丈夫だよ!」といって、すぐに抱き上げてあげられるように。これは、“アタッチメント”といって、一番大切な保育士の役割なのよ』 こうすると、いま指摘を受けたTo Doとアタッチメントという言葉が、埋め込まれます。日常の保育の中で、こうしたTo Doの指導を、つねにアタッチメントと結びつけて繰り返します。

アタッチメントについて「聞くスイッチ」が入ったら講義する

そのうち、「いつも先輩が言ってるアタッチメントについて、くわしく教えてください」などと言ってきたら、それがタイミングです。あるいは、今回発表してくれた大月さんのように、こちらから勉強会を仕掛けてもいいと思います。

「教えてください」と聞いてきた人も、勉強会に参加した人も、その時点で「聞くスイッチ」が入ります。そこで、「いつも言っているアタッチメントってこういうものだよ」と講義を始めるのです。

グループ2
学びを活かした活動、何からはじめたらいい?

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