育児セラピスト全国大会「10年後の子育て環境を考える」
育児セラピストの優秀実践者表彰&実践報告会
育児セラピストの優秀実践者表彰では、現在、職場や自宅サロンなどで、資格を活かして活躍されている方のご紹介を兼ねて、表彰式を行いました。
古橋明代さんは、保育士をしながら、自宅の一部を改装して、ベビーマッサージサロン「絆」を立ち上げた方です。最初は、公民館や文化教室でベビーマッサージを教えていましたが、そのうちお母さん方の「もっと!もっと」に答える形で、サロンまで作ってしまったバイタリティ溢れる方です。
沖村暁美さんは、おのみち子育て支援センターの所長さんで、1階が保育園、2階が子育て支援、4階がフリースクールという市の複合施設を運営されています。その中で、ベビーマッサージ教室を行ったり、絵本の読み聞かせや子育て相談などを展開して、地域の子育てママのサポートを行なっている方です。彼女は、保育園の園長先生で定年退職され、退職後に現職に就かれ、アクティブに活動されています。ここでは、フリースクールに通う高校生たちが、子ども達と交流し、子ども達は、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちに遊んでもらい、不登校の高校生たちは、子ども達にあこがれられることで、自信を取り戻す、そんな取組みをされています。
鈴木悦子さんは、川口市医療センターの新生児集中治療室(NICU)に勤務する看護師長さんで、低出生体重児とそのお母さんとベビーマッサージに取り組んだ二症例について発表いただきました。 赤ちゃんにおいては、乾燥肌の改善や手足の冷えが軽減されたり、また母親を見て反応するようになる、といった状況が見られました。さらに、注目すべきは、お母さんの変化でした。NICUでの処置が必要なケースでは、母親は、出産後すぐに赤ちゃんと引き離されてしまうので、赤ちゃんを産んだことの実感や赤ちゃんへの興味関心が生まれにくく、母親が赤ちゃんに対して消極的な傾向があります。
今回の2例においても、そうでした。しかし、ベビーマッサージに取り組むことで、スタッフとの会話が増え、笑顔が増え、赤ちゃんへの声かけが多くなり、赤ちゃんへの関わりが積極的になったとのことです。 こうした、ベビーマッサージの可能性は、NICUにいる赤ちゃんのお母さんにとって非常に重要であると、鈴木さんは位置づけており、お母さんに対して手作りの「ベビーマッサージ認定証」を渡し、お母さんを評価してあげることをしているそうです。これは、非常に重要な要素であり、ABMベビーマッサージでも、標準的な取組みとして、お母さんへの認定証の導入を検討したいと思いました。
伊藤有紀さんは同じ資格を取ったママ友と一緒に、現役子育てママとして、ベビーマッサージ教室「レインボー・ベイビーズ アンド キッズ」を運営しており、実際の教室運営に関して、カリキュラムから料金、参加者のフォローなど、実践的なノウハウを公開していただき、他の参加者の関心を集める発表でした。
こうして、基調講演、パネルディスカッション、そして優秀実践者発表会それぞれにおける熱いトークを通して、「10年後の子育て環境と、いまできること」というテーマが見えてきたところで、今回のシンポジウムは、幕を閉じました。
参加者の方々の感想
かつて30年、保育の現場で働いてきた者なのですが、今や、ADHD等発達障害(経度も含め)の子どもさんがとても多くなっています。”発達”について知的面、心理面の他、運動面をもじっくり学ぶことの必要性を痛感させられました。早すぎることなく!適切な時期に適切な刺激を!!大切さをより多くの人々(母親にはもちろんのこと)について知ってもらいたい(もちろん、私を含め)と感じています。子どもたちの幸せのため、ひいては世の幸福、発展のために…。人を育てることは本当にすばらしい仕事だと思います。
新しいことを発見したような、とても輝いた日になりました。さらに自分の年齢に関係なく、余力があるうちにこのような機会があればどんどん積極的に参加していきたいです。
充実した二日間になり、自分の仕事に自信になりました。ありがとうございました。
本当に楽しみにしてきました。より深いところを知れて、親子で楽しめることがたくさんありました。本当に受けてよかったです。自分のスキルアップのためにもこういう機会を増していけたらと思っています。ありがとうございました。【長崎県】
たくさんの方々との意見・情報交換ができてよかったです。今後も保育園でいろいろと取り入れていきたいと思っています。ありがとうございました。【和歌山県 保育師 37歳】
日ごと、「もっと勉強をしなくては…」と思っていた内容のお話が聞けたので、理論と結びついて納得できました。
心と体と知能の発達を抑えているので支援にとても役立ちます。皆さんのお顔が見れたので力強く感じました。よい機会を作っていただきました。
【埼玉県 52歳】
お疲れ様でした 。 主催側は色々と大変だった事と思います。
この度私共親子で講座及び大会に参加する事ができました事に大変喜んでいます,
素晴らしい先生達に会え講義を受けた事は私の人生にとりまして夢のような2日間でした ありがとうございました
地域で活かされる様に実践・実施させていただきます。今日娘は早速講義を受けた事を実施しておりました我が娘ながらあっぱれ
次回も時間と家族の協力で参加する事が出来る様に日々精進頑張って行きます。
また会える日を楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
全国各地でがんばっている皆様と出会える機会だと思い、刺激をいただきながら交流できたら良いなという思いから参加させていただきました。
沖縄県ではなかなかベビーマッサージの普及に至るのは難しい環境ではあるのですが、まずは私の仲間、周りからできることから1歩1歩と思っております。
今回も素敵な出会いがありました。ありがとうございました。【沖縄県 学童保育支援員 37歳】