優秀実践発表会

最後は、子育て支援部門・優秀実践者の川島 美保 さんです。川島さんは、高知大学で、看護師養成をしている大学講師で、大学における地域支援ボランティアの一環として、子育て支援団体「アンスリール」を主宰しておられます。

川島さんは、大学講師という立場から、子育てにおける「知識」の重要性を訴えておられました。「子育ては、知識でするものではない」と言われることもありますが、現代の子育てにおいて「知識」があるのとないのとでは、大きな違いがあります。川島さんが注目したのは、「Parenting Education(PE)」という概念です。これは、情報・スキル・経験・振り返りという要素から構成される「親支援活動」です。

※川島さんは、平成25年3月に、高知大学を退職されており、現在は、日本赤十字豊田看護大学で、ご活動をされております。

この活動の実践において、アタッチメントをはじめとした、育児セラピストの知見を伝える活動を行っておられます。

川島さんの素晴らしい点は、「企画力」、「説得力」、「学ばせ力」の三つの視点が、しっかりとプロジェクトに盛り込まれている点です。「企画力」とは、イベントの企画立案とその構成です。「説得力」というのは、学びの背景の持って行き方や説明の仕方です。「学ばせ力」というのは、体験型ワークショップや振り返りなどを意図的に組み込んで、学びをより深めるための工夫です。

川島さんの実践事例は、子育て支援そのものの在り方や行方を模索するために、「何を、どのように進めていくと良いのか」についての道筋を作る参考になると思います。その意味で、すべての子育て支援に関わる方にとって、参考にしていただける事例だと思います。

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