義援金の報告
交流会のあとには、全国大会シンポジウムのメインイベントである優秀実践発表会が行われました。ここで行われる発表は、シンポジウムに参加して、最も実になり、実践的な学びが得られるので、私自身、毎年楽しみにしているパートです。
実践発表の前に、東日本大震災の義援金募金の収支報告を行いました。
皆様からお預かりした義援金は、「Save The Children」に寄付させていただいたり、陸前高田の保育園に物資を寄付したり、被災地でのベビーマッサージ教室開校などのために、使わせていただきました。
うれしかったのは、物資を寄付させていただいた、陸前高田の下矢保育園の園児たちから、お礼のハガキをもらったことです。
次に、被災地でのベビーマッサージ教室のボランティア活動を指揮してくださった島田恭子さん(白百合ベビーホーム施設長、育児セラピスト上級認定講師)に、活動報告をしていただきました。
実は、この活動は、昨年2011年の全国大会で、2012年に向けての活動を考えるワークショップの際に、島田さんのグループで発案されたのが、きっかけでした。島田さんは、発起人として、このプロジェクトを実現に導いた張本人です。
島田さんがまず行ったのは、乳児院施設長としてのネットワークによって、地元の児童相談所と石巻市の子育て支援課とつながることでした。そして、「ベビーマッサージ教室を開校することで、被災地のお母さんと子どもの心を癒す支援をしたい」、と訴えました。その結果、二か所の子育て支援センターと、一か所の児童館での開校が決定しました。
そして、2012年7月、ベビーマッサージオイルとインストラクションDVDを、当協会より支給して、島田さんと2人のABMインストラクターが現地に向かいました。
被災地でのベビーマッサージは、乳児だけでなく様々な年齢帯の子どもとお母さんが参加しました。被災地での子育ては、慌ただしく、なかなか子どもとゆっくり接する時間がない、と感じているお母さんが多く、少ない時間で、子どもとの密接した時間と交流ができるところに、ベビーマッサージの良さを感じていただいたようです。多くのお母さんが、「これからも続けていきたい」、「コミュニケーションの一つとして取り入れたい」という感想を抱いた、と報告してくださいました。