全国大会 in 2011 レジュメ(1)
育児セラピスト全国大会 in 2011 を無事に終えることが出来ました。
後援に入っていただいた淑徳短期大学さま、開催に向けて多大なるサポートをいただいた同大学局長の小野寺様はじめ、関係者の皆様には、心からのお礼を申し上げます。
今大会では、年末の忙しい中、ご出演いただいたパネリストの皆さま、優秀実践者の皆さま、そして、会場にお越しいただいた参加者の皆さまの思いと、私たちの思いがつながることによって、「未来に向けての重要な価値」を生むことができたと実感しております。
■ 全国大会1日目スキルアップ講座「アタッチメント食育」
1日目は、スキルアップ講座として、「アタッチメント食育インストラクター養成講座」を開催しました。受講生の食育への興味は大きく、大変盛り上がりました。この講座は、心理学、栄養学、歯学の3部構成で、0期の今回は、テキスト制作およびカリキュラムの監修をお願いした先生方に直接ご登壇いただきました。
栄養学および食育では、健康食育検定協議会 理事長の柏原幸代先生、
歯学では、医療法人ワールデント 理事長の高田朋太郎先生、
そして心理学では、わたくし廣島大三が登壇させていただきました。
今回のアタッチメント食育では、親が子どもの成長のために学ぶ食育、親子のための食育をテーマとしています。単なる食の教育という観点だけではなく「子どもの心の成長と食」の観点から、食育を学びました。
心理学では、マズローの欲求段階説になぞらえて、食の欲求と目的が昇華していく過程で、「何を食べるか」だけでなく、「誰と食べるか」「どのように食べるか」ということが重要となり、それらをすべて含めて食育であるという気付きを得るきっかけとなりました。
栄養学では、子どもの食を考える際、まずはお母さんの食生活を適正化する必要がある、という柏原先生のお話は印象的でした。お母さんの食生活が荒んでいると、子どもの食生活も同様になってしまう、ということです。もう一つ印象的だったのは、「食選力」という考え方でした。ここでは、健康や安全をイメージさせる様々な商品名やうたい文句といった「情報」に流されず、実際がどうなのかを見抜く「知識」を学ぶことができました。例えば、「低脂肪乳」は、「牛乳」よりも本当に良いのか?ハーフタイプのマヨネーズは、通常のマヨネーズよりも健康的なのか?それらを見抜く「力」、なぜそうなかを理解する「力」を身に付けることによって、情報に左右されない食生活を実現できることを実感しました。
歯学では、食べることにおいて、最も重要であり、お母さんの大きな興味の対象でもある「歯」について、新たな発見がありました。「噛む」ことが、いかに重要であるかを痛感しました。また、お母さんが、知識として知っていることによって、子どもの歯の健康や、歯並びを良い状態に保つ、あるいは深刻な状況を避けることが出来ることがわかりました。歯学については、正直に申し上げて、この知識を知らないことで、私は、ずいぶんと子どもに申し訳ないことをした、という気にさせられました。ぜひとも、お母さんに知っていただきたい知識であると感じています。
このアタッチメント食育は、受講いただいた方々からも評判が良く、多くの方が、これからご自身の場においてお母さん方に伝えていかれる決心をされて帰られていたことを、大変心強く思いました。