反抗期って本当にやっかいなの?
2~3歳前後の子どもに訪れる、「第一反抗期」。早い子どもでは2歳前から、遅い子でも4歳前後には訪れるといわれてます。以前、反抗期についてこんなご投稿をいただきました。
本当にそうだと思います。白いものも黒いと言い張るのが反抗期ですから、さまざまな局面で悩まされることは多いですよね。ある別のお母さんが、とっても参考になる事を書いてくださいましたので、ご紹介しますね。
『怒ったら絶対聞かない。という思いがあるので、○○したくなかったねえ。。○○したかったの?なんて共感し、言いたかったことを言葉にしてやるとほんと、素直に聞いてくれます。』
このママは、3人目のお子さんが反抗期の2歳児だそうですが、さすがに上の2人の経験があるので、手馴れたものなんだと思います。一人目の時はやっぱり、『いけないことは怒って言うことを聞かせる。そして余計無茶を言う。』というパターンだったそうです。
共感のことばは魔法のことば
「共感してあげる」というのは、とても大事なことであり、効果的でもあります。言葉ではなく、心から共感する、わかってあげること。反抗期の子どもにしてみれば、肩透かしですよね。「えっ?怒んないの」って。
子どもは、無茶を言ってることがわかって言ってます。それが反抗期です。
ママの言うことをきいて、ほめられるのは、うれしいけど、その一方で、ママが困ることをしてやりたくなってしまう時期なのです。
つまり、葛藤があるんですよね。言うことを聞かない自分も、認めて欲しい、って!
反抗的な言葉や態度の裏に、必ず何かしらの主張があるんですよね。だから、そこを汲み取ってあげて、「そうだよね」とわかってあげると、子どもはとっても安心しますね。こういう対応って、お母さん特有のものなのかもしれないです。女性ということではなく、母ということで、子どもとの意識を超えたつながりがなせる業じゃないかと思います。
フロイト先生の教えは母子関係
精神分析で有名な心理学者フロイトは、この時期を「母子関係をつくる時期」としてとらえています。そして、この時期の母子関係作りでつまずくと、後々の子どもの心の成長にとって問題を抱えることになると据えています。
例えば、潔癖症などの神経症は、この時期に、泥んこ遊びを極端に禁じられたり、かたづけや整理整頓を、極端に押し付けられることで発症する症状です。
でも、いくら母親でも、いつも心を読んであげられるわけじゃないですよね。なんせ反抗期の子どもですから、わかりにくいこと、この上ないですから。
だから、こんな風に考えてみてはどうでしょう。
基本的には、駄々をこねたとき、言うことを聞かないときは、おさまるまで待つか、ほかに気をそらします。反抗期は反抗する中で学んでいくので、大いに反抗させてあげることも必要だと思います。ただし、危険なことをした場合や、人に大きな迷惑をかけた場合、かけそうな場合は、無理にでもやめさせ、強く言います。多少「押さえつける」形になっても、いたしかたありません。
でも、ほかのお友達との軽いイザコザ程度なら、たとえこちらが悪くても、子どもに無理に謝らせるよりは、親のほうがかわりに謝って、場をつくろっておけばいいと思っています。自分のために、親が謝る姿も、キチンと子どもは見ていて「あ~、悪いことしちゃった」とか思ってくれるものです。
親としては、「共感してあげたり」「おさまるまで待ってあげたり」「強く言い聞かせたり」、場面場面で対応を使い分けることが、反抗期の子どもに接する良い方法ではないでしょうか。
反抗期の子どもの子育てはとっても大変
ひとつお伝えしたいのは、反抗期の子どもの子育ては、とっても精神的に疲労します。時には、子どものあまりの理不尽さに、ガマンできないこともあります。そういう気持ちを否定しないで欲しいと思います。
切羽詰ったら、限界が来る前に、周りに助けを求めることが必要だと思います。夫でも、おじいちゃん、おばあちゃんでも。精神的な疲労を抱えていては、子育てが楽しくありません。
反抗期だからこそ向き合えばもっと愛おしくなる
私が実感として思うのは、反抗期の子どもと向き合ってすごしていくと、子どものことが、前よりもっとわかるようになるし、前よりもっと愛おしくなります。男親は特にそうだと思います。
「反抗期の子育て」っていうと、「乗り越える」と表現しがちですが、これからは「楽しんで、過ごす」と思ってみませんか。そして、しんどいときは、すぐに周りに助けをもとめる。共感したり、待ってあげたり、強く言ったり、しながら、楽しく子育てしましょうよ。