布おむつか紙おむつか-おむつでコミュニケーション
最近アメリカは、環境問題に意識が高い人が増えてきているせいもあって、どのメディア媒体でも環境問題を取り扱うときに、「布おむつがいいのか、紙おむつがいいのか」ということを必ず取り上げます。
アタッチメント育児を推奨するような雑誌や媒体であれば、やっぱり「布おむつ」。論議以前に「布おむつ」が当たり前に取り上げられ、特集として現代のライフスタイルに合った布おむつが取り上げられます。
ところが、多くのメディアや雑誌はアタッチメント育児に啓蒙しているわけではありませんから、「布おむつでも紙おむつでもどちらでもよい。布おむつは洗濯のときに、水や電気を大量に使用するから。環境に与える影響は同じ。」と書きます。
環境問題の面から言えば、そうなのかもしれません。そして、これを読んだ方々も鵜呑みにされてしまうことでしょう。
でも、待ってください。おむつをするのは赤ちゃんです。
上記のような、コメントを書いた男性ではないのです。
環境問題ももちろん重要ですが、赤ちゃんにとって布おむつと紙おむつどちらがよいのか、考えてみてください。
まず、布おむつで長時間放置されるようなことはありません。頻繁に変えないと漏れてしまいますし、赤ちゃんだって不愉快です。また、ばい菌から布おむつかぶれにだってつながります。
紙おむつだとどうでしょう?新生児で1日に20枚以上は要するおむつですが、そんなに頻繁に取り替えるでしょうか?通気性もないし、どう考えても快適ではなさそうです。
紙おむつだといつしているのか、タイミングもわかりません。子供の欲求に応えないで放置しておいてよいのでしょうか?
そして生後3年たって、「排泄しているのがわからないようで、トイレへ行きたいと知らせてくれません。このままでは幼稚園に入るまでに、おむつが取れるかどうか心配。」なんていうことにならないでしょうか?
おむつというのは、そもそも私たちの便利さからもたらされたものであって、決して赤ちゃんのために存在しているわけではないと思います。生後よりおむつをつけずに、排泄をさせる国だってあるわけですから。
自分の暮らしにあった方法で構わないと思います。「おむつをつけない」ことを大前提に(たとえごく稀にしかできなかったとしても。)、あなたの赤ちゃんにとって一番よいおむつを選んであげてください。コミュニケーションの一部になると思いますよ。