全国大会スキルアップ講座:アタッチメント・ヨガ インストラクター養成講座
全国大会1 日目は、スキルアップ講座として、「アタッチメント・ヨガ インストラクター養成講座」を開催しました。 この講座は、「Yoga meets 心理学」をコンセプトに、「心理学」と「育児」を専門とする日本アタッチメント育児協会が、「ヨガ」の専門家である Lotus8 監修のもとで独自に開発したプログラムです。これまでのような、ポーズを重視したヨガではなく、お母さんと赤ちゃんが一体感を感じ、つながることによって、アタッチメントを育むことを重視した、マタニティ&ベビーヨガです。
ヨガ心理学
アタッチメント・ヨガ インストラクター養成講座は、「Yoga meets 心理学」、つまり『ヨガと心理学の融合』をコンセプトにしています。
ですから、この「ヨガ心理学」という単元は、この講座の骨組みであると言えます。ここでは、これまで抽象的に語られてきた「ヨガによって起こる、ある種の心理的な作用」や、ヨガを求める人の「心理的要因」といったものを、心理学で解釈し論理的に読み解いていきます。
まず、ヨガを心理学的に見た時に、「すばらしい!」と確信したのは、ヨガの語源です。それは「Yuj(ユジュ)」というサンスクリット語で、「つながる」という意味を持っています。この概念について、深く知れば知るほど、心理学で言うところの「アタッチメント」と極めて密接に関係していることが分かります。簡単に言えば、ヨガのポーズや呼吸法によって得られる「つながり」とは、まさに「アタッチメントである」、ということです。
だからこそ、アタッチメントは、妊婦さんとおなかの赤ちゃん、産んで間もないお母さんと赤ちゃんにとって、特にかけがえのない価値があるものなのです。お母さんと赤ちゃんという二者に焦点を当てると、ヨガによって生まれた「つながり」というのは、すべてアタッチメントの育みへとつながっていくのです。
これこそが、これまでのマタニティヨガやベビーヨガとは、決定的に違うところであり、ヨガが心理学に出会ったことによって、はじめて生まれた価値と言えます。
では、その価値とは、具体的にはどんなものでしょうか。
・母性が豊かに育つ
・胎内の環境がよくなり、赤ちゃんが安定する
・妊婦のつわりが軽減する
・精神的に安定し、出産に対する不安が抑制される
・母親になることへの葛藤が、肯定的イメージとなる
・妊娠したこと、赤ちゃんが宿っていることへの幸福感が得られる
・おなかの赤ちゃんの存在を確かに感じられる
・早く赤ちゃんに会いたいと、出産を心待ちにするようになる
この単元では、アタッチメントの基礎を学び、さらに、それが母子に対して、どのように作用するのかを学びます。そして、ヨガのポーズとその意味を心理学的に解釈することで、ヨガと心理学がどのように関わり、融合していくのかを学んでいきます。