北欧 フィンランド、スウェーデン 最新「幼児教育・子育て支援」事情

フィンランド、スウェーデン 最新「幼児教育・子育て支援」事情

はじめに

2016年2月19日、われわれ一行は、成田空港で落ちあい、フィンランド・ヘルシンキ空港に向かった。「ムーミン」と名乗ることになるこの一団は、のちに素晴らしき一体感のもと互いに意見を深掘りし合う仲となるのであるが、その話は、後にとっておこう。

出だしを小説風に書き始めてみたのは、単なる気分だが確かに小説にしたくなるくらい、今回はメンバーに恵まれた。今回の視察の主催者である保育士養成の大学の先生方3名に現役の保育士、児童文学専攻の図書館司書、保育学生に加え、世界を股にかけた元エリートビジネスマン、そして私と事務局長という顔ぶれだ。 言い換えれば、保育園(認定こども園)、小学校(中高は抜けるものの)、大学、会社(社会人)、そして子育て支援と生涯教育という、ある意味で互いの背景がつながり合った関係性とも言えるメンバーだ。このようなメンバーで行われた視察が、どれほど示唆に富み、エキサイティングであったかは、想像に難くないであろう。

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親と園が「信念と文化と価値観」を共有するための取り組み

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