育児セラピストの学びがつまった育児本「SHEILAのOK育児でノンストレス」本日発売
タレントのSHEILAさんの育児本「OK育児でノンストレス」が、今日2015年12月22日に発売しました。
この本は、SHEILAさんが執筆するに当たって、私もアドバイスという形で関わらせてもらった本なので、発売日を迎えることができて、自分事のようにうれしく思っています。
というのも、SHEILAさんは、執筆に当たって、言葉の一語一句にこだわり、ママたちにわかりやすく、でも間違いや嘘や誇張のないように、最後まで推敲の手をゆるめませんでした。
実際「単なるタレント本じゃなくて、ちゃんとした育児本にしたいんです!」と口グセのように言っていました。そして、原稿に少しでも不安や疑問な箇所があると、「先生、この言い方で合ってますか?」「なんかしっくりこないんだけど、もう少しイイ表現できないですか」「これだと、私が伝えたいことが伝わらない気がするんです」とメールや電話をくれて、私がそれに答えると、早速それを原稿に活かして加筆修正する、ということを繰り返しました。
私自身も、このやりとりを本当に楽しんで取り組ませていただきました。
そうして苦労して書いた原稿も、編集者さんに「難しすぎます」と言われて、カットされそうになったり、書き直しさせらたりしながら、それでも最後まで妥協せず、何度も書き直して・・・そうして、やっと完成にこぎつけた本です。
もともと、SHEILAさんは、育児セラピスト1級を受講して、その学びに心から共感してくれて、「この学びを何とかママたちにわかりやすく伝えたい」という思いで、この本の出版依頼を受けました。
実際、この本のタイトルとなっている「OK育児(怒らないで気をそらす)」のコンセプトは、育児セラピストでの学びが基になっています。
中身についても、育児セラピストの内容を背景に、実際のSHEILAさんの子育て体験をまとめ、それをわかりやすい形で解説しています。
この本は、ママだけでなく、育児セラピストにとっても、掛け値なしに、骨太でしっかりした内容に仕上がったと思います。
実際に、育児セラピスト1級まで受けた方なら、随所に講座で学んだ内容を発見できることと思います。
「アタッチメントの事を、こんな風に表現してるな~」「あ~、これはフロイトの肛門期の内容だな!」とか、「これは、モンテッソーリの考え方だな」といったような形で気付きを得られる方も多いと思います。
専門用語や学術用語を一切使わずに、優しい言葉で書かれていますが、内容は、とてもしっかりしていて、育児セラピストの根拠に基づいて書かれています。そのことは、私が保証します。
私は個人的に、子育て支援の現場にいらっしゃる育児セラピストのみなさんにとっては、この本は3つの活用方法があると思っています。
一つ目は、お母さんに伝えるときの表現や言い回しのヒントとして活用できます。お母さん目線で、わかりやすく伝えるヒントがいっぱいちりばめられています。
二つ目は、学んだ知識の実例を照らし合わせることに活用できる本です。お母さんは、どんなことに悩みや不安を抱えているのかが、具体例でつかめます。
三つ目は、育児セラピストの肩書を人に説明するときに、「SHEILAさんのOK育児に出てくるあの資格です」と言えば、伝わりやすいし、お母さんの安心にもつながる、そんな活用の仕方も出来ると思います。
最後に、もう一つ、児童精神科医の佐々木正美先生とSHEILAさんの対談が収録されているのですが、ここでの佐々木正美先生の返答がとてもイイんです。
私は、ゲラの段階で読ませてもらっていたのですが、読みながら「なるほど!」「やっぱりね~」「その通り!」「賛成」と声をあげてしまいそうなくらいでした。育児セラピストのみんなさんには、ぜひご一読いただきたい内容です。
この本は、さらりと読めますが、背景を知っている人にとっては、深い内容の本でもあります。育児セラピストを学ばれた方が改めて読むと、より深い理解が得られることと思います。
出版社:マイナビ出版