Column
たった4つのステップでパパがみるみる協力的に!イクメン育成プログラム
STEP5:育メン最終試験(29日目・30日目)
いよいよ最後の2日間です。
この2日間は、パパのお仕事がお休みの前日と、お休みの当日としてください。
【29日目】パパのお休みの前日
先週の段階で、この日のことは伝わっていますね。いよいよ明日はママなしで、赤ちゃんと二人で丸一日を過ごします。その確認を行ってください。育児グッズの場所、ミルクやおむつは足りているか、赤ちゃんの体調は悪くないか、などなど。
そして、ママはどうやって過ごすかを考えておいてください。丸一日の自由時間というのは、意外と何をしていいかわからないものです。また、事前に予約をしておくと必要があるかもしれません。ヘアサロンやエステに行ったり、マッサージに行くかもしれません。この日だけは赤ちゃんのことも、夫のことも忘れて、羽をのばしてください。
そうはいっても、当日はママは赤ちゃんとパパのことが心配で、いてもたってもいられないでしょう。そして半日もすれば、赤ちゃんが恋しくなって、すぐに会いたくなってしまいます。
実は、ママのこの気持ちも大切なのです。これまで育児に追われ、まったく自分の時間もなく、夜泣きはするし、自分が赤ちゃんの「お世話ロボット」のような気分になっているママにとって、独りになる時間が与えられ、それを楽しみ、そして同時に、赤ちゃんを恋しく想うようになることによって、母性が育まれ、アタッチメントが形成されます。
【30日目】パパのお休みの日
さあ、育メントレーニングプログラムの最終日です。パパにとっては「育メン認定試験」です。それと同時に、ママにとっても、自分自信を見つめなおし、母として新たな出発をする日です。
パパがんばれ!
ママがんばれ!
さいごに
いかがでしたか?「育メントレーニングプログラム」をお読みいただいて、なんとなくできそうでしょうか?大変そうですか?それとも無理そうですか?
本記事では、1日目から28日目までを4段階に分けて、さまざまなパパの営みやチャレンジを紹介していますが、何もこの通りにやる必要はありません。あくまでわかりやすいように、このようにしていますが、あなたとパパのライフスタイルによって、パパの今までの育児参加度や育児スキルによっても、違うと思います。
この通りに取り組まなくても、部分的に、あるいは変則的に取り入れてもかまいません。育児には「こうしなければいけない」ということはありません。ここに書いた内容を読んだだけでも、あなたの子育て、そしてパパの子育ては、より豊かな方向に向かう、と私は信じています。
ここで紹介したベビーマッサージや対話読み聞かせのメソッドは、ここでは、パパが取り組みやすいように少しシンプルにしてまとめました。もし、より深く取り組みたいと思われましたら、本格的に勉強して取り組んでみてください。
最後に、本記事は「育メントレーニングプログラム」としてまとめていますが、これは男性の育児参加を促す試みでもなければ、男性に育児を教えるためのものでもありません。「育メン」=ただ子育てに積極的なパパということではないと私は考えています。
私が考える「育メン」というのは、妻に子供が生まれた夫が、赤ちゃんの世話をしていて感じる、何物にも代え難い「プライスレスの幸せと楽しさ」に気づいたパパのことです。
そんなパパは、子育てにのめりこみ、そのプロセスを通して、自分を変化、成長させて、責任感、寛容、忍耐力、協調性、包容力といった資質を磨き、人間としての円熟味を増していく「素敵な男性(イケメン)」です。つまり、育児を通してイケメンになった男性こそが「育メン」なのです。
そうやって、少しずつ親自身も成長しながら本物の親になっていく。これこそが「育メントレーニングプログラム」だと考えます。その意味で、本書でまとめた30日は子育てのスタートラインにすぎません。これからが「スタート」です。子供が生まれたから親は親になるのではありません。子供が、子育てが、あなたを親にしてくれるものだ、と私は考えます。
本記事が、子育てを楽しんで、親として、人として、成長を実感するきっかけとなれば、これほどうれしいことはありません。
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