Column
たった4つのステップでパパがみるみる協力的に!イクメン育成プログラム
STEP4:子育てにのめりこむ(22日~28日目)
授乳を身につけよう
さて、育メントレーニングプログラムの最終週になりました。
最後にパパには、子育てにのめりこんでもらいます。「のめりこむ」という表現は、「エングロスメント」という学術研究の基に使っている表現です。
その研究によれば、父親も、母親と同じように生まれたての赤ちゃんを積極的に世話をする機会を与えられ、周囲からも応援されている環境では、母親と同じくらい立派な養育者になることができる、というものです。
また、エングロスメントを起こしている父親は、親としてだけでなく、人間として成長し、円熟したと感じることは、研究の中でも立証されています。
エングロスメントを起こしている父親が感じた「親になって自分に起きた変化」
- ・責任感がついた
- ・寛容になった
- ・忍耐力がついて
- ・協調性が育った
- ・包容力がついた
上記の特性は、ビジネスパーソンがマネジメントを担ううえで、非常に重要なものばかりです。
父親にとっては、自分が上司として部下をマネジメントする際に必要となる人間性を、子育てによって、身につけることができるのです。
つまり、子育てにおけるエングロスメントは、社会人としての幅を広げ、また仕事のうえでも、成熟したワークスタイルを確立できる、ということです。
このことは、男親にとって、とても意味のあることなのです。
最終週は、このことをパパに伝えてあげてください。そして、エングロスメントの証として、最終試験の内容を伝えてみてください。
イクメン最終試験の内容とは…
「ママなしで、赤ちゃんと二人で、丸一日を過ごす」ことです。
そのために、パパが身に付けなければいけない最後のスキルがあります。
それは「授乳」です。
授乳は、ママの最後の砦ですね。唯一パパが取って代わることのできないことです。
パパはおっぱいは出ませんから、哺乳瓶を使って授乳することとなります。母乳で育てていて、ふだん哺乳瓶を使っていないママには抵抗があるかもしれません。
でも、母乳パックを使って、母乳をあらかじめ搾乳して冷凍しておけば、母乳を解凍して哺乳瓶で授乳することができます。
これなら、手間はかかりますが、抵抗は少ないと思います。
授乳はパパにとって、とても貴重な体験になりますので、取り組む価値は大いにあります。ぜひトライしてみてください。
そんなわけで、この週は、パパが哺乳瓶で授乳を練習する週です。
哺乳瓶で授乳を練習してみよう
母乳の方は
市販の母乳フリーザーパックを使って、予め母乳を冷凍しておいてください。パパが仕事に行っている時間帯に搾乳して、保存しておいてください。そして、パパといっしょに解凍の仕方も確認しておいてください。
ミルクの方、併用の方は
いつものミルクを買い置いてください。そして、パパが帰ってきたら、パパに授乳をさせる機会を作ってください。授乳は、ただ飲ませるだけでなく、ゲップを出したりする行程もありますので、普段やっているとおりに教えてあげてください。
授乳ができれば、パーフェクトイクメンまであと少し!
これができるようになれば、パパのエングロスメントはますます進み、「イクメン」は完成形へと近づきます。それは、あなたにとっても、子どもにとっても、パパにとっても、良いことずくめなのです。がんばって夫婦で力を合わせて取り組んでみてくださいね。
次回は、いよいよ「仕上げのSTEP:イクメン最終試験」です。
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