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出産を機に模索した仕事と育児の両立への可能性
葛谷祥子さん (主婦)
私は出産する前まで教える仕事をしていました。最初に教える仕事に就いたのは某英会話スクールで、5年間、子供と大人に英語を教えていました。その後、他に興味のある事が生まれ、それを勉強する為に2年留学、帰国後自分で教室を立ち上げました。その後結婚し、出産し、当初の予定では産後早めに復帰するつもりでいました。しかし、教える業務はどうしても教える対象が大人であればあるほど、夕方以降の仕事になってしまいます。子供を産んで分かった事は、子供が可愛くて可愛くてしょうがないということ、もしその仕事を続けたら母や夫にも迷惑がかかってしまう、もちろん一番は子供に迷惑をかけてしまうと思い、家族と仕事どちらが自分にとって大事なのか考え、廃業に到りました。それ以降は専業主婦でもうすぐ2歳になる女の子の育児をしながら、育児と両立できる自分のできることを探しています。
生徒として通ったベビマ教室は、習い事の域を超えなかった
娘が11月生まれで、産後落ち着いた頃は冬だったため、3月まではあまり外出しない生活でした。暖かくなってきてからベビーマッサージやベビーサイン、育児支援センター、親子ふれあい教室等にも出かけるようになってきました。しかし、ベビーマッサージは育児セラピスト2級のテキストに載っていた問題点まさにそのままで、私にとってはただの期間限定の習い事で、レッスンでは先生の指導でマッサージができましたが、結局身にならず、手技やマッサージの順番が覚えられず、家ではうろ覚えで数回行っただけでした。確かに子供とふれあう事はできたけれど、レッスンの目的の一つとして親子の絆を深めるとか子供の健康に良いというような事は言われたけれど、結局レッスンで私の中に残った印象は教室ではできるけど、家では順番等を覚えられずにマッサージできないでいた自分でした。結局、ふれあう事よりも正しいマッサージをしなくてはいけないという思いが強く残り、その後マッサージを通しての継続的なふれ合いには繋がりませんでした。そのせいなのか、正直、ベビーマッサージそのものもあまり好きにはなれなかったのです。
私が求めていたベビーマッサージは、これだった!と知った時
私がアタッチメントベビーマッサージと育児セラピスト2級の講座を受講した時、ベビーマッサージの現状の問題点にまさに当てはまってしまっていたのを知って、とてもショックでした。そして、感銘を受けたのは、アタッチメントベビーマッサージはマッサージそのものを重要視しているのではなく、大まかに言えばマッサージを通し、親子のふれあいを持ち、親子関係を良くする事。私はそれを知った時、私が母として求めていたもの、娘にもっとしてあげたいと思っていた事はこれだ!と思いました。
1級でさらに深く学んだことで見えてきた「私のやりたいこと」
2級の講座を受けようと思った動機は、もっと子供の事を知って、自分の育児に生かしたかったという事だけでした。しかし、講座を受け終わってから、私のようなお母さん達に本当のマッサージをする意味、赤ちゃんの時だけでなく、継続的に親子のふれあい、アタッチメントを続けられる場所や機会を提供できたらと思うようになり、1級を受講する事にしました。結果、受講し、とても勉強になり、自分のやりたい事も少し見えてきました。
私は今後、娘がもう少し大きくなり、自由な時間が持てるようになってきたら、年齢に応じて親子でふれあえる機会を提供できるような場を作りたいと思っています。 ベビーマッサージはどうしてもハイハイする頃になると動いてやりづらくなるため、そこで終了してしまいます。しかし、アタッチメントはそれ以降ももっと大事になってくるので、今後キッズマッサージやジムの講座も受講して、1歳以上のお子様とお母様のふれあいの場も作れるようにしたいと思います。また、過去に講師として経験した英語をうまく取り入れ、ベビーには英語の子守唄やわらべ歌、簡単な子供への英語の言葉掛けなど、1歳以上は動けるようになったり、言葉も出てくる頃なので、歌、ゲーム、アクティビティー、クラフトなどを取り入れながら、キッズマッサージや体操で親子のふれあいを勧めていきたいです。
また、アタッチメントの最も大事な所である、継続的に(家庭でも)親子がふれあえるようにマッサージを分かりやすく、マッサージの順番や手技云々よりも、何よりもふれあう事が一番大事なんだと、マッサージのレッスンだけれども、アタッチメントの重要性を一番に伝えていき、親子が楽しくふれあえる場所を提供し、さりげなくお母様達の不安や心配事を汲み取り、支えてあげたいと思います。
子育ての疑問や不安に、わかりやすく答えてあげたい
私自身が母として、以前も今も心配に思う事、不安に思う事もたくさんあり、その度に一時預かりの保育士さんなどにもさりげなく話したりはしました。しかし、その回答は一般論に聞こえてしまうからなのか、結局不安が拭えなかった事もあります。保育士の方々は専門的な知識もたくさんあり、それを一般人の私にも分かるように言ってくれたと思うのですが、一時預かりなので、あまりじっくり話せる訳でもなく、結局あまり解決にならなかった事がありました。しかし、1級の講座の年齢による発達の違いなどを学び、それを納得することができました。
具体的に言うと、もうすぐ1歳の娘が以前なら問題なかったのに、最近になって一時預かりや車に乗っている時でも、私が娘から離れると気づくと、泣くようになったのです。手を握って離してくれなかったりも。その話を保育士さんにしたら、「分かってきたんだね」と一言。よく聞く言葉。何となく言わんとしている事は分かるけど、ちょっと足りないと思いました。 しかし、講座内で2歳は社会性の形成時期で、安全基地とみなすにはもう少しかかる時期だということが分かりました。離れて戻ってを続けていくと、いつかお母さんは戻ってくるから、大丈夫と思えるようになると分かり、ようやく安心できました。その難しい理論を平たく言うと「分かってきた」なのですが、私が納得するためにはもう少し説明があれば良かったなと思いました。継続的にレッスンに通っていただければ、もっとお母様、お子様の事も分かり、もう少し詳しく、でも分かりやすく伝えて、安心してもらうことができるのではないのだろうかと思いました。
育児と仕事の両立は、「やりたいこと」の先にあった
最近、自分の仕事について何をしたいのか、どのようにしたいのかと悶々と考える日々が続いていました。しかし、そんな時に育児セラピスト1級を受講する事に決め、参加し、少しずつ見えてきて、また、このレポートを書くにあたって、それをまとめることができました。次への目標もできました。
まだまだ、実行に移すまで悩み続けるかもしれませんが、一度廃業している手前、家族、家庭との両立を最優先に自分ができること、やりたいことを実現できるようにこれからも考えていきたいと思っております。今回は素晴らしい講座をありがとうございました。
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